調査区に打ち込んだ杭や、遺構番号札、釘などは、分別して廃棄します。
発掘調査で使用した器材をすべてトラックに積み込んで、現場事務所を撤収します。これですべての調査工程が終了しました。御協力いただいた方々に、感謝いたします。
前期調査区がすでに埋め戻されているため、写真で遺跡の概要を説明しました。
井戸跡・掘立柱建物跡・畝状遺構等を実際に見ていただきました。寒い中おいで頂いた皆様に感謝を申し上げます。
前期調査に引き続き、後期調査区からも井戸が検出されています。底面から縄文土器片(晩期)が出土しました。
C区の中央西側で掘立柱建物跡が検出されました。3間×1間の建物になるようです。
D区の溝跡や柱穴の掘り下げが完了しました。
近世のものと思われる溝跡が確認されています。
掘立柱建物跡や畝状の溝跡等が検出されました。
西側と北側の一部を除いて、大部分が削平されている状況でした。
今週から天矢場遺跡後期調査が始まりました。2台の重機で表土を除去していきます。
D区の遺構を検出していきます。
前期調査も最終局面に入りました。最後に残ったぬかるみの部分の調査です。
区画溝の役割をしていたのでしょうか、両端が90度に折れ曲がる形をしています。底面から縄文土器片などが出土しました。
柱痕部の埋め土から中世陶器片が出土しました。
柱穴の掘り下げ中に、ところどころでこのような土器の破片が出土しています。
梅雨時期なので、掘り下げ範囲をあまり広げず、狭い範囲を集中して掘り下げするようにしています。雨が降ったときに、迅速な対応がやり易いからです。
B区で見たような、陥穴に似た形状の土坑がA区でも見つかっています。遺物等が出土していないため、詳細は不明です。
A区南東端の土坑から、縄文土器片が出土しました。中央に見えるのは深鉢の底部です。
A区中央の土坑を掘り終えると、その下にももう一つ土坑らしきものが現れました。今後さらに調査を続けます。
A区中央西側の柱穴底面から、縄文土器の深鉢底部が出土しました。
雨のため現場での精査ができなくなり、事務所内で出土した遺物を整理しました。
井戸跡の平面図を作成している様子です。
井戸跡の周りをさらに掘り進めると、井戸につながる溝跡が確認されました。
A区南東隅の土坑から、縄文土器(深鉢)の底部と思われる破片が出土しました。底面には製作時に付いたと思われる敷物のあとがくっきりと付いています。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research