「馳上・西谷地b遺跡」カテゴリーアーカイブ

馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(11月12日~16日)


21区の完掘状況の全景写真を撮影し、
5月から続いた今年度の馳上遺跡第4・5次、西谷地b遺跡第3次の発掘調査は終了です。


最終日には、トラックに調査器材や出土遺物を積込みました。
調査器材と出土遺物を合わせ、4トントラック1台分の容量です。


今年度の馳上遺跡第4・5次、西谷地b遺跡第3次の発掘調査を無事に終了することができました。
関係者・地域の皆様のご協力、ありがとうございました。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(11月5日~9日)


調査もいよいよ終盤です。
今週は、土層の堆積状況を図化するなど、図面の作成も進めました。


また、今週は雨に悩まされた一週間でもありました。
一日の作業の開始は、調査区内にたまった雨水の処理から始まりました。


また、雨で屋外で作業ができないときは、これまでに出土した遺物の整理も行いました。
写真は、B区から出土した鞴(ふいご)の羽口(はぐち)で、
馳上・西谷地b遺跡やその近辺で製鉄等の鍛冶が行われていたことが推測できます。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(10月29日~11月2日)


今週は、C区の完掘状況の写真撮影を行いました。
C区では、竪穴住居跡が1棟(写真手前の掘り込み)、その他、柱穴や溝状の遺構が検出できました。


また、21区の遺構の掘り下げを進めました。
21区では、柱穴と溝跡、土坑が検出され、奈良・平安時代の土器片が出土しています。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(10月15日~19日)


今週からは、今年度の発掘調査では最後の調査区となる、国21区の調査を開始しました。
調査区は、米沢市道にあたるため、道路のアスファルトの除去から始めます。


アスファルト・表土の除去が終わったら、ジョレンによる面整理を行い、
遺構・遺物の確認をしていきます。


今回の調査区は、東西に細長い調査区となっています。
まだ未確定ですが、溝状の遺構と多数の柱穴らしき痕跡が確認されました。
今後、さらに面整理・遺構検出を進めていきます。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(10月9日~12日)


今週は、県B区の空中写真撮影を行いました。
撮影日当日は、風が強い日で、ラジコンヘリが飛行できるか不安でしたが、無事撮影が終わりました。


ラジコンヘリで撮影した写真です。
馳上遺跡・西谷地b遺跡のすぐ北東には、山麓一帯に
数多くの古墳が築造されている(群集墳)ことで知られている、戸塚山があります。


今週はまた、県C区で検出された竪穴住居の精査も行いました。
今後、出土した土器等の遺物を詳しく分析し、住居が建っていた年代等を考察していきます。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(10月1日~5日)


今週は、これまでの県B・C区に加え、D区の調査も開始しました。
D区も、A・B区同様に南北に細長い調査区となっています。


D区の全景写真撮影後、検出された河川跡の掘り下げを行いました。
河川跡からの遺物の出土はまだ少数ですが、調査の進展に期待が持たれます。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(9月24日~28日)


県C区から、竪穴住居が検出され、その状況の写真撮影を行いました。
調査区の外にも範囲が広がる、完全な姿で検出することはできませんが、
カマドや煙道が確認でき、土器も集中して出土しています。
今後は、さらに掘り下げを進め、土器の形態等をもとに、住居の年代や性格を推測していきます。


秋空の下、先週に引き続き、川跡の掘り下げを進めました。
川跡は、調査期間の制約上、調査区内のすべての場所を掘り下げることは難しいため、
調査区内の複数の場所にトレンチを設定し、断面の撮影や図化を進めていきます。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(9月18日~21日)


今週は、川跡の掘り下げ中心に調査を進めました。
川跡からは、多くの土器片が出土しています。


また、B区から、東西方向に延びる中世の溝跡が検出されました。
一昨年の西谷地b遺跡第2次調査においても、中世の溝跡が検出されていることから、
その関連性が考えられます。


その溝跡から出土した“下駄”です。
出土した時点で半分程度が欠けている状態でしたが、“下駄”の“台”と“歯”が残っています。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(9月10日~14日)


県B区南側の調査風景です。
B区南側からは多数の柱穴群と川跡が検出されましたが、
建物を組めそうな柱穴は確認できませんでした。


県C区の遺構検出写真です。
C区からは、少数の柱穴と川跡(写真手前)が検出されました。
今後、検出された遺構を掘り下げていきます。


今週は、B区で調査区の場所を示すグリッド(格子点)杭の打設も行いました。
調査担当者があらかじめ設定した座標点を、トータルステーションという測量機械を用いて測量し、
決められた場所に杭を打っていきます。