
調査も終盤に入りましたが、台風の影響から安定しない空模様の1週間でした。雨の合間で作業を進め、土層の記録を終えた竪穴建物を掘り進めていきます。

竪穴建物の床面のすぐ上から須恵器(すえき、写真手前)と土師器(はじき、写真奥)のカメがつぶれた状態でまるごと出土しました。

調査も終盤に入りましたが、台風の影響から安定しない空模様の1週間でした。雨の合間で作業を進め、土層の記録を終えた竪穴建物を掘り進めていきます。

竪穴建物の床面のすぐ上から須恵器(すえき、写真手前)と土師器(はじき、写真奥)のカメがつぶれた状態でまるごと出土しました。

埋まりかけた竪穴建物の一部を壊して重なっていた複数の土坑(7月13~17日の調査速報)の調査を終えて、ようやく竪穴建物の生活面(床面)を精査していきます。

床面を検出した状況です。壁際に溝がめぐり、竪穴の四隅に柱穴が確認されました。この建物からはフイゴの送風管や鉄滓が多く出土し、鍛冶工房の可能性が高いです。

今週も引き続き遺構の精査を進めました。天気が不安定だったため作業を中断しなければならないこともしばしば。遺構に溜まってしまった雨水を汲み取ってから調査を始めます。

vbxcg土層の記録を終えた竪穴建物はベルト(うね状の掘り残し)を取り払い完掘を目指します。

遺構調査状況

遺構掘り下げ状況

埋まりかけた竪穴建物(白線)の一部を壊して複数の土坑が掘り込まれています。土坑の底面は焼けて炭・焼土を多く含んでいました。東原遺跡では、このような遺構の状況が多く見られます。

6月22日~26日の調査速報で取り上げた焼土範囲で鉄の矢じりが出土しました。先がふたつに分かれた「雁又(かりまた)」で、合戦の合図や祭祀など特別な用途に用いられたものです。

昨年の調査で一部が見つかっていた遺構の精査を進めたところ、全体の様子がはっきりしてきました。いびつな形ですが底面の広い範囲に焼土が厚くたまっており、何度も火を焚いていた場所だったことがわかります。

覆っている土を取り除き、カマドを掘り出しています。向かって右側のソデは壊れてしまっていますが、左側は芯材である石の列とそれを覆い固めた粘土がしっかりと残っていました。

調査区の南側では竪穴建物がいくつも見つかっています。その中で最も大きな建物を精査したところ、3つの建物が重なっている状況が確認されました。

竪穴建物を一棟掘り終えました。いびつな形で浅い竪穴ですが、ここから鉄滓(鉄を溶かしたときのクズ)など鍛冶(かじ)と関係がある遺物が見つかりました。

大きな石が多い地盤に作られた竪穴建物を精査しています。写真右奥には石を組んだとみられる部分があり、カマドの可能性が考えられます。

調査区中央部は遺物を含む似た色調の土が広範囲に堆積していました。遺構の形や重なりを平面で確認しにくいため、縦横に畦状の掘り残しを設定して精査しています。

写真手前で固くしまった硬化面が見つかりました。中央左手にはカマドを形作る粘土と芯材の石や焼土があり、硬化面は古代人が踏みしめた建物の床面と考えられます。

硬化面の見つかった竪穴建物の近くには、焼土が厚く堆積している場所があります。建物のカマドとは特徴が異なり、何を焼いた跡なのか想像がふくらみます。

調査区の北側で見つかった竪穴建物(たてあなたてもの)を掘り終えました。中にたまった土をきれいに取り除くことで当時の形がはっきりします。

調査区北端の遺構の調査が終了したので、ドローンを用いて上空からの写真撮影を行いました。東原遺跡は空港に近く、飛行が制限されているためドローンの操縦経験が豊富な職員が担当します。

調査区北端をドローンで真上から撮影した写真です(右が北)。建物や柱穴等の遺構は北西に多い様子が読み取れます。古代の人々が集落を作るときの意図が現れているといえます。

発掘場所を南側に移し、調査区中央部で遺構の調査を進めています。ロープを張った部分は掘らずに残しておいて、土層の状態を確認しながら作業します。

土穴調査状況

竪穴住居から鉄さい出土