悪天候のなか、晴れ間をねらって、調査区全体の写真を撮影しました。
新たに掘削した調査区では、柱と考えられるかなり太い打ち込まれた樹木が見つかりました。
写真撮影後に、どのくらいの深さまで打ち込まれていたのか、樹木の周りを掘って確かめました。
吹雪のなかでの作業となりました。
東京大学の辻誠一郎先生ら、古環境を研究する方々が調査現場に訪れました。
吹雪のなか、当時の古環境を調べるために、樹木や土壌をサンプリングしました。
調査は、20日に無事に終了しました。撤収作業も吹雪の中でした。
押出遺跡第5次調査では、住居跡は見つからなかったものの、けつ状耳飾りや漆塗り製品、
木製品など、多くの縄文時代前期の貴重な遺物が発見されました。
発掘調査にたずさわった作業員、関係者の皆さま、ご協力ありがとうございました。
今週は寒波の影響で、調査区にもたくさんの雪が積もりました。
重機を使用しながら除雪を行いました。
新たに設定したトレンチの調査を開始しました。
足元がぬかるむため、作業は非常に大変です。
トレンチにはほぼ一面に炭の層が拡がっている状況が確認されました。
土層観察用のベルトを残して掘り下げを行っていきます。
悪天候の影響で延期していた空撮をようやく行うことが出来ました。
残っていた遺物包含層中からは相変わらずたくさんの遺物が出土しています。
調査期間も残り僅かとなり、急ピッチで作業を進めています。
彩漆土器が出土しました。
赤漆が塗られている小型で鉢形をしています。
遺跡から出土した土を洗っています。
細かい石器などが含まれています。
大型の磨製石斧が出土しました。
風化のため非常にもろくなっています。
12月2日に調査説明会を開催しました。
60名ほどの方がいらっしゃいました。大変熱心に見ていかれました。
今週も、遺物が含まれる土層の掘り下げを行いました。
多くの土器や石器が見つかっています。
中央に見えるのは、完全な形と思われる深鉢形土器です。
表面に漆を塗ったと考えられる土器の一部が見つかりました。
先週に引き続き遺物包含層を掘り下げました。
遺物包含層からは、続々と土器や石器などの、縄文時代前期の遺物が出土しました。
写真は、透明感のある深緑色のきれいな磨製石斧が出土した状況です。
調査区の北側では、約1m×5mの範囲に木炭が分布している遺構が発見されました。
その木炭が分布する範囲のなかで、100点以上の石器を作った際に出るカケラなどが、
約60cmの範囲に集中して出土しました。
これらの石器のほとんどは、焼けた痕跡が認められます。
写真は、石器の出土状況を、詳細に記録して取り上げている様子です。
『仙台市縄文の森広場』のスタッフとボランティアの方々が、
調査員の説明に熱心に耳を傾け、興味津々に遺物が出土する様子を見学されました。
左は「けつ(王へんに欠)状耳飾り」です。透明感のある深緑の石材で、翡翠(ひすい)と考えられます。
左は小型の磨製石斧です。これも、透明感のある深緑の石材で、蛇紋岩と思われます。
きれいな色をした石材を用いたこれらの遺物は、県内でも数が少なく、とても貴重なものです。
今回の発掘調査で出土した石器です。左端は、長さのある矢じりで、このような長い矢じりは、あまり例を見ません。
中央の2つは、「押出型ポイント」と呼ばれるもので、ナイフのように使う石器と考えられます。
右端は、蛇紋岩と思われる深緑色のきれいな磨製石斧です。なぜか、刃先の方が焼けています。
21区の完掘状況の全景写真を撮影し、
5月から続いた今年度の馳上遺跡第4・5次、西谷地b遺跡第3次の発掘調査は終了です。
最終日には、トラックに調査器材や出土遺物を積込みました。
調査器材と出土遺物を合わせ、4トントラック1台分の容量です。
今年度の馳上遺跡第4・5次、西谷地b遺跡第3次の発掘調査を無事に終了することができました。
関係者・地域の皆様のご協力、ありがとうございました。
今週からは遺物包含層の掘り下げを開始しました。
捨て場と思われる場所からは、たくさんの土器や石器が出土しています。
ヘラ状木製品が完形の状態で出土しました。
いったい何に使われていたものなのでしょうか。
出土した遺物は測量、写真撮影の後に取り上げていきます。
足場も悪いため、撮影も一苦労です。
こちらは木製の皿の一部です。
残念ながら完全な状態ではありませんでした。
押出遺跡では土器や石器の他に、こういった木製品が良好な状態で出土してします。
調査もいよいよ終盤です。
今週は、土層の堆積状況を図化するなど、図面の作成も進めました。
また、今週は雨に悩まされた一週間でもありました。
一日の作業の開始は、調査区内にたまった雨水の処理から始まりました。
また、雨で屋外で作業ができないときは、これまでに出土した遺物の整理も行いました。
写真は、B区から出土した鞴(ふいご)の羽口(はぐち)で、
馳上・西谷地b遺跡やその近辺で製鉄等の鍛冶が行われていたことが推測できます。
遺物包含層を検出しました。
黒い土層の下の茶色い土層です。
遺物包含層から縄文時代前期の土器片が出土しました。
遺物包含層を掘るために、全長140mの足場を設置しました。
遺物包含層を掘るために、その上に乗っている土層を除去します。
泥だらけです。
11月1日、押出遺跡第5次調査が始まりました。
調査前の様子です。
中央の堀の左側(鉄の板の左側)の堀底・斜面に遺跡が位置しています。
堀底の排水を行いながら足場を作り、斜面をきれいにしています。
土器や石器が見つかっています。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research