今週は市道の南側の掘り下げを進めています。
住居跡のような遺構が多く出ています。
住居跡と思われる遺構から砥石と考えられる大きな石が出土しました。
北側の遺構も現地説明会に向けて清掃を行います。
これは落とし穴と考えられる遺構です。
11月9日(日)に八幡一遺跡の現地説明会を行います。
調査では平安時代や中世の遺物が出土しています。
また中世の井戸跡なども見つかっています。
底に「佛法為」と記された平安時代の小型壺
ぜひ足をお運びください。
現地説明会案内(PDF)
日時:平成26年11月9日(日) 13:30~
調査遺跡:八幡一遺跡
場所:川西町大字大塚字八幡一(地図)
11月8日(土)に羽黒神社西遺跡及び清水遺跡第7・8次の現地説明会を行います。
羽黒神社西遺跡の調査では縄文時代中期(約4500年前)の
土器が大量に出土しています。
また深さ2mのフラスコ状土坑や炉跡等も見つかっています。
出土した縄文土器
清水遺跡の調査では平安時代を主とする遺物が出土し、
溝に区画された倉庫群と考えられる遺構が見つかっています。
竪穴住居跡
ぜひ足をお運びください。
現地説明会案内(PDF)
日時:平成26年11月8日(土) 14:00~
調査遺跡:羽黒神社西遺跡、清水遺跡
場所:村山市大字名取字清水北(地図)
10月26日(日)、快晴の中『埋文まつり2014』が開催されました。
477名の方々に足を運んでいただき、大盛況でした。
体験コーナーでは、センターで行っている仕事を体験していただきました。
難解なパズルのような土器の復元に悪戦苦闘です。
毎年大人気の勾玉づくり。
今年は琥珀の勾玉で固く削りにくいようでしたが、
キラキラした出来上がりに喜んでいただけました。
歴史仮装写真館では記念に一枚。
皆さん古代の人の気分になっていただけたようです。
センター内各所で展示も行いました。
縄文時代のコーナーでは大きな土器にビックリ。
中を覗き込みように熱心に見ていただきました。
C区の北側の状況です。
川跡の掘り下げを行っています。
C区東側より木棺と思われる遺物が出てきました。
古銭も一緒に出土しています。
C区、土坑の断面図作成作業の様子です。
竹串を使って土層を計測していきます。
先週、重機で掘削した2区の調査区です。
2m以上の深さまで撹乱を受けていました。
以前、染物屋さんだったとのことで、
染物に使った大きな甕も出土しました。
狭くて深いので、危険防止のために、
甕の出土状況を含めた記録作業を終えると、埋め戻しました。
O-3区の遺構検出のようすです。
箸(はし)が立てられているところは遺物があるところです。
調査区南側は土が軟らかいうえに遺物が多く出土しているので、
両刃鎌(りょうばがま)という道具を使って、慎重に土を削っていきます。
O-3区の遺構検出が完了しました。
大小の土坑(どこう=穴)や河川跡と思われる遺構が確認できます。
南側(写真上)の河川跡と、北側(写真下)の土坑から、遺物が多く見つかっています。
北側の土坑の精査を始めました。
写真中央の遺物は須恵器(すえき)の杯(つき)の底部のようです。
糸を使って「ろくろ]から切り離した跡が確認できます。
山形城ができた時代よりずっと前の古い時代のもののようです。
市道の南側では竪穴住居跡が、
複雑に重なり合っているので慎重に掘り下げます。
須恵器も出土しました。
調査が終了した市道を埋め戻します。
2区の西側拡張部分の面整理を行いました。
2区の北西側、「クロボク」という村山地方に広く分布する特徴的な土壌が厚く堆積しています。
クロボクは、真っ黒な土で、歩くと「ボクボク」音がすることから名付けられた土です。
縄文時代に形成したと考えられ、本遺跡でもクロボク層の下部から、縄文早期の遺物が出土しました。
1区で検出した遺構を半分掘り、遺構に堆積した土を記録しています。
フラスコ状土壙の中の堆積層についても、記録を行いました。
詳細に観察すると、下部は人為的に埋立てられたようですが、
上部は自然に土が入り込んで堆積したことがわかりました。
フラスコ状土壙は、下部を埋め立てたあと、穴が空いていた期間があったことが考えられます。
1区の南側には、落とし穴と考えられる遺構が見つかりました。
底部には、逆茂木(さかもぎ)を立てたと考えられる小さな穴があります。
残念ながら出土遺物がないため、いまのところいつつくられたかはわかりません。
全景写真の撮影に備えるため、C区の清掃を行いました。
撮影したC区の全景です。
雨が降る前に撮影することが出来ました。
A区では井戸枠が掘りあがりました。
これから、ラベルを付けて梱包します。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research