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上曽根遺跡第3次(9月9日~13日)

遺物包含層から須恵器の坏が出土しました。2枚が重なり、ほぼ完形であることがわかります。右上が土を取り、綺麗にした状態です。

記録作業を行ったのち、1枚目を取り上げました。2枚目も残念ながら割れてはいましたが、破片がすべてあるので元通り復元できそうです。


上曽根遺跡第3次(8月26日~30日)

溝跡から古銭が出土しました。表面をよく見ると、「寛永通寶(かんえいつうほう)」と刻印されています。江戸時代に広く流通していた銭貨です。

今週は連日の雨により、毎日排水作業からのスタートでした。雨で滑りやすくなっているため、注意して作業しています。

雨の合間を見ながら、事務所や調査区周辺の環境整備も行いました。


上曽根遺跡第3次(8月19日~23日)

遺構を掘り下げていったところ、井戸跡であるということがわかりました。中からは写真のような完形に近い須恵器の坏(つき)のほか、大量の古代の土器や数点の墨書土器が出土しています。

出土した墨書土器です。割れたり欠けている個体もありますが、おそらくすべて同じ文字が書かれていると思われます。


上曽根遺跡第3次(8月5日~9日)

大きな土坑(どこう)を掘り下げています。遺物は主に平安時代の土器が出土しており、底部に墨で文字が書かれている土器も出土しました。

こちらの遺構は土坑と登録して掘り下げていますが、まだまだ深さがありそうで井戸跡の可能性があります。


中関屋遺跡(8月5日~10日)

今週半ばにドローンによる空撮を行いました。天気にも恵まれ、絶好の撮影日和となりました。

ドローンで撮影した中関屋遺跡調査区の全体写真です。溝跡で囲まれているのが分かります。

10日に発掘調査説明会を行いました。大雨のため室内での開催となりましたが、50名もの方々がご参加くださいました。


谷地城跡(8月5日~9日)

来週で調査は最後を迎えます。掘り残しがないか確認するとともに、測量図化にむけて全体の清掃を行なっています。

遺跡から出土したザルを取り上げるために、薬剤で周りの土ごと固めて切り出す作業を専門の業者に委託しました。

ドローンを飛ばして空撮を行いました。真上から見ると、企画的に溝が構築されている様子がわかります。3か月続いた調査も無事に終了し、次週の後片付けを残すのみとなりました。