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谷地城跡(6月24日~28日)

今週も屋敷跡と考えられる柱穴の調査を続けています。これらの一部には、柱そのものが残っているものもあります。

柱穴跡には、底に板や枝を敷いて沈み込みを防ぐものがいくつか見られます。この柱穴は柱の根元と底に敷いた板が残っていました。

調査区を東西に横断する溝を掘り下げると、お墓などにみられる石塔やゲタなどの遺物が発見されました。


中関屋遺跡(6月17日~21日)

調査初日、調査事務所まで運んだ発掘調査器材をトラックから降ろし、その後器材の整理等の調査準備を行いました。

重機で表土を掘削し、遺構が見える面まで掘り下げました。

重機で掘り下げた後にジョレン等の道具で、遺構の形状がはっきりわかるように面整理を行いました。


上曽根遺跡第3次(6月17日~21日)

週末の雨で水没してしまいました。上曽根遺跡の調査区は水田に囲まれているため、特に水が溜まりやすいようです。

調査区に溜まった水は、多いところは排水ポンプを使いますが、少ないところではひしゃくやスポンジなどを使って、人力で取り除き綺麗にしていきます。


谷地城跡(6月17日~21日)

先週までの工程で調査区の全体像を把握し、今週から本格的な掘り下げが始まりました。屋敷跡の柱穴と考えられる丸い穴の跡がたくさんあります。

いくつかの柱穴の中には、底面に木材を敷いているものがありました。これは柱が建物の重さで沈み込んでしまうのを防ぐための工夫と思われます。

この掘り込みからは、ゲタや漆器のお椀のほか、クシなどの木製品が出土しています。粘土質の土がパックしているため、腐らずに残ったのでしょう。


谷地城跡(6月10日~14日)

今週は梅雨空のすき間をねらって高所からの全体撮影を行いました。高所作業車で20m上まで上がって撮影します。

南側の役場屋上から撮影したものです。区画のための溝と思われる黒いシミが規格的に並ぶのがわかります。

北東から撮影したものです。溝は東西に続き、画面奥で直角に曲がります。今後の調査によって、これらの性格が明らかになるでしょう。