「押出遺跡第6次」カテゴリーアーカイブ

押出遺跡第6次(12月21日~25日)

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最終週は土壌の洗浄作業を中心に行いました。

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洗浄を行うと、未分解の植物・有機物とともに回収しきれなかった細かな遺物が残ります。

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洗浄後、少量ずつ箱に移して遺物を探す選別作業を行います。

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最終日に器材搬出を行い、押出遺跡第6次調査は無事に終了することが出来ました。ご協力いただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました。


押出遺跡第6次(12月14日~18日)

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今週も杭の抜き取り作業を行いました。穴が深くなってくると、紐付きのバケツを使って土を引き上げます。

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遺構検出面から1mほど掘り下げると、白色の粘土層が確認できます。大半の杭が太さに関係なく、杭が効く粘土層まで打込まれていました。縄文人も盛土を築くためにしっかりとした基礎工事を行っていたようです。

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ほぼ全ての杭を抜き終えた現場の様子です。今週で現場での作業は終了です。

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現場の撤収作業を行いました。12月に入っても比較的天候に恵まれ、無事に調査を終えることができました。残り一週間は土壌の洗浄を行います。


押出遺跡第6次(12月7日~11日)

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盛土遺構の完掘状況写真の撮影を行いました。
打込まれている杭は、真っ直ぐなもの、斜めのものなど様々です。

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現地での調査日数も残り少なくなってきたので、悪天候でも何とか調査を進めています。

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盛土周辺の杭の断面の様子です。さほど太くない杭でも、1m近く打込まれているものもあるため、掘るのも一苦労です。


押出遺跡第6次(11月30日~12月4日)

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2基目の盛土遺構を検出しました。1基目の盛土との間に土が堆積し、1つの大きな盛土のように見えていたようです。

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盛土遺構の断面の様子です。2基とも粘土や砂を用いて盛土を築いています。盛土の下からは数多くの打込み杭が見つかっています。

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雨による排水路の増水で、調査区が水没してしまいました。来週からまた仕切り直しです。

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調査と並行して、土壌の洗浄を行っています。泥の中には未分解の植物や細かな遺物が含まれているので、洗浄後に選別作業を行います。


押出遺跡第6次(11月24日~27日)

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空中写真撮影を行いました。周辺は水田地帯となっていますが、かつては山麓付近まで湿地帯が広がっていました。現在は高速道路の工事が進められています。

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土層観察用のベルトを残して、盛土遺構を掘り下げています。盛土の下からは、多数の打込み杭や、数本ながら横向きの丸太材も見つかっています。

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盛土遺構からは離れた調査区の西端から、壺型の彩漆土器が出土しました。赤漆は刻一刻と退色が進むため、写真撮影後に急いで取り上げをおこないました。

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写真上が口の部分になります。赤漆の上に、黒漆で文様を描いています。これまでの調査でも文様の描かれた彩漆土器は出土してますが、このような形の彩漆土器がほぼ完形で出土したのは初めてです。

 


押出遺跡第6次(11月16~20日)

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遺物が出土する土層まで全面的に掘り下げ、遺構検出を行いました。その結果、調査区中央部で盛土遺構と思われる高まりが確認されました。周辺からは大量の遺物が出土しており、当時の人々が盛土から遺物を投げ捨てた様子がうかがえます。

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盛土遺構を検出したところで、調査区全体の写真撮影を行いました。

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縄文時代前期の大木(だいぎ)4式土器が出土しました。ここまで大きな破片は大変珍しいです。粘土紐を貼り付けて描かれる曲線的な文様が特徴的です。

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11月23日には現地で調査説明会を開催しました。寒空の中、35名の方にお越しいただきました。


盛土遺構の3Dデータです。盛土遺構の高まりの周辺部から土器が多く出土していることがわかります。


押出遺跡第6次(11月9日~13日)

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基準点となる杭の打設を行いました。

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遺物を含んでいる土層の近くまで、重機で土を掘り下げていきます。

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重機で掘削を行った後、人手で丁寧に掘り下げていきます。たくさんの土器や石器が出土しています。

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これまでの調査でも出土した「押出型ポイント」と呼ばれる本遺跡に特徴的な石器が出土しました。これで湿地に生える葦などを刈り取っていたと考えられています。