最終週は土壌の洗浄作業を中心に行いました。
洗浄を行うと、未分解の植物・有機物とともに回収しきれなかった細かな遺物が残ります。
洗浄後、少量ずつ箱に移して遺物を探す選別作業を行います。
最終日に器材搬出を行い、押出遺跡第6次調査は無事に終了することが出来ました。ご協力いただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました。
最終週は土壌の洗浄作業を中心に行いました。
洗浄を行うと、未分解の植物・有機物とともに回収しきれなかった細かな遺物が残ります。
洗浄後、少量ずつ箱に移して遺物を探す選別作業を行います。
最終日に器材搬出を行い、押出遺跡第6次調査は無事に終了することが出来ました。ご協力いただいた関係者の皆様、本当にありがとうございました。
空中写真撮影を行いました。周辺は水田地帯となっていますが、かつては山麓付近まで湿地帯が広がっていました。現在は高速道路の工事が進められています。
土層観察用のベルトを残して、盛土遺構を掘り下げています。盛土の下からは、多数の打込み杭や、数本ながら横向きの丸太材も見つかっています。
盛土遺構からは離れた調査区の西端から、壺型の彩漆土器が出土しました。赤漆は刻一刻と退色が進むため、写真撮影後に急いで取り上げをおこないました。
写真上が口の部分になります。赤漆の上に、黒漆で文様を描いています。これまでの調査でも文様の描かれた彩漆土器は出土してますが、このような形の彩漆土器がほぼ完形で出土したのは初めてです。
遺物が出土する土層まで全面的に掘り下げ、遺構検出を行いました。その結果、調査区中央部で盛土遺構と思われる高まりが確認されました。周辺からは大量の遺物が出土しており、当時の人々が盛土から遺物を投げ捨てた様子がうかがえます。
盛土遺構を検出したところで、調査区全体の写真撮影を行いました。
縄文時代前期の大木(だいぎ)4式土器が出土しました。ここまで大きな破片は大変珍しいです。粘土紐を貼り付けて描かれる曲線的な文様が特徴的です。
11月23日には現地で調査説明会を開催しました。寒空の中、35名の方にお越しいただきました。
盛土遺構の3Dデータです。盛土遺構の高まりの周辺部から土器が多く出土していることがわかります。