後半調査区(A区)の遺構検出を終え、全体の状況を把握するため、ドローンで空中写真を撮影しました。
その垂直写真です。
前半調査区(B区)より面積は小さいものの、多くの遺構が見つかりました。来週から本格的に遺構の掘り下げを始めます。
前半調査区(B区)の埋戻しは完了し、後半調査区(A区)の表土掘削が本格的に始まりました。
表土掘削を追い掛けながら、遺構検出も進めています。
B区と同等か、それ以上に多くの遺構が分布しているようです。
今週は雨の影響で調査は停滞したものの、埋戻しは順調に進んでいます。
来週には完了しそうです。
5月から調査していた、B区の埋戻しがはじまりました。
それに伴い、新しい調査区である、A区の表土掘削がはじまりました。
先週もお伝えした、大型掘立柱建物跡の柱穴断面です。
穴底に半丸太の礎板、中位には柱の根元を支える横木(腕木)が残っていました。
台風13号が過ぎ去り、順延していた空撮に向け、急ピッチで全体清掃を進めました。
週末、無事にB区完掘の全景写真を撮影しました。
来週からは残りのA区(写真中央の排土山部分)の調査に移っていきます。
大型掘立柱建物の側柱(廂柱)穴の断面です。
柱の根元と、沈下防止の礎板(丸太材)が地中に残っていました。
同じ建物の入側柱(母屋柱)穴でも、半丸太を敷き並べた礎板が見つかりました。
軟弱地盤に対する先人の工夫です。
掘立柱建物は穴の中に柱の根元を入れ、その隙間を埋め戻して柱を固定します。
柱が放置された場合、根元の部分は地中で腐り、埋め土とは異なる土質の痕跡となります。
写真の真ん中に柱状の痕跡が見られます。
地域の小学生が授業で見学に訪れ、その柱穴の地層の違いを見てもらいました。
井戸底の側壁として曲物が埋め込まれていました。
傍らには板状の木製品が見えます。
20日(土)には、前半調査の現地説明会を開催しました。
約60名のお客様にご参加いただき、調査員も説明に熱が入ります。
8×4間の母屋に、三面ないし四面廂が付く大型の掘立柱建物跡です。
内部は間仕切柱があり、6つの部屋で構成されています。
大型建物跡の背面に隣接する2×2間の建物跡です(写真手前)。
建物跡の写真撮影中、太陽の周りに虹色の輪が現れました。
「ハロ」と呼ばれる光学現象だそうです。
先週抽出した掘立柱建物跡の写真を撮影しました。
この建物跡は長軸・短軸ともに2間(けん)と、八幡西遺跡では最も小さな建物です。
こちらの建物跡も全体は5×3間ですが、3間の母屋に二面廂(手前と奥)が付く構造です。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research