3区、4区で多くの遺構が見つかっています。
現在900基近く確認できています。
雨の日を見計らって遺物の整理作業も行っています。
1区の川跡から出土した土器を洗浄したところ、墨書土器が多く見つかりました。
「王」の字が書かれているものが多いようです。
2区の南端で検出された竪穴住居から柱の部材が原型を留めた状態でみつかりました。
水が豊富な土地のため、木製品の残りが非常に良い遺跡です。
3区の中央から竪穴住居が検出されました。
3、4区からは竪穴住居跡が3棟、掘立柱建物跡が5棟、井戸跡3基が見つかっています。
今後の調査が楽しみです。
台風に追われながら空中写真撮影を行いました。
これで1、2区の調査は終了となります。
1区北側の川跡から木製の鍬が出土しました。
一部欠けてはいますが、全体の形がわかる資料です。
同じ川跡から長頸瓶が出土しました。
近辺で同じ個体と思われる破片も出土しており、接合が楽しみです。
1区の竪穴住居の柱穴から、柱が原型を留めた状態で出土しました。
床面から1mほどの深さまで打ち込まれていました。
2区は地下水の湧出が多く、土が浮いてしまい人が入れる状態ではありませんでした。
そのため、再度重機を入れて表土を削っています。
重機で削ったあとは人力で土表面を綺麗に削りなおし、遺構があるか確認します。
1区の川跡から木製品が出土しました。
写真では確認できませんが、内側が削られており、端部が外に開いたU字形の断面をしています。
1区北側の川跡を掘り下げています。
川底付近から遺物が多く出土しています。
川底から円面硯と思われる破片が出土しました。
線刻による模様が刻まれているのが確認できます。
1区と2区の境にある竪穴住居跡のカマド脇から大量の土器が密集して出土しています。
甕(かめ)や小型壺、坏などが確認できました。
3区の南中央部付近から掘立柱建物跡と思われる柱穴が見つかりました。
長軸は3間、短軸は最低2間の建物跡と考えられます。
1区と2区の境にある竪穴住居のカマドです。
燃焼部と思われる中央部には焼土や土器片などが多く含まれています。
1区と2区の間に新たな竪穴住居跡が見つかりました。
住居の覆土から古墳時代の甑(こしき)が出土したため、古墳時代の住居跡と思われます。
記録作業も進めています。
週後半に山辺町文化財保護審議会の方々が見学にいらっしゃいました。
川跡から平安時代の坏が見つかりました。
これらの遺物から平安時代の河川跡と思われます。
週後半の雨で調査区内に大きな水たまりができました。
丁度河川跡の上に水がたまっており、当時の川の様子が偲ばれます。
雨の合間を縫って、事務所周辺の環境整備も行っています。
1区の北東側を削り始めました。
土色の違いから、遺構を検出していきます。
小さなピットや溝跡などが見つかっています。
見つかった遺構は順次掘り下げていきます。
雨が降った日の翌日は調査区内に貯まった水の排水作業から一日が始まります。
排水作業が終わり次第、面整理の作業に入ります。
広い調査区を地道に削っていき、遺構を探していきます。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research