10月6日(土)に、隣の中野目Ⅱ遺跡と合同で現地説明会を行いました。
川前2遺跡では、これまでに出土した土師器や弥生土器などを中心に展示しました。
天気も無事、快晴に恵まれ発掘現場も直接見ていただくことができました。
季節外れの暑い中ではありましたが、約50名の方にご参加いただき、ありがとうございました。
調査区西壁付近で遺物が出土しています。
壁を観察すると、点線で示した黄色い層で出土していることがわかります。
川が氾濫した際に混入したものだと思われます。
上で紹介した遺物です。古墳時代の土師器(はじき)という土器です。
割れたり、欠けたりすることなく、全体の形をとどめています。
大型の遺構の掘り下げを始めました。
掘る面積が広いため、約10名体制で作業を進めています。
既に掘り下げた遺構は、黒い影として現れています。
比較的、遺構が集中している場所です。
7月の第2週に紹介した溝状遺構の壁側を、少し拡張して掘り進めています。
検出していくと、やはり溝状遺構は続いていて、四角い形になっていそうなことがわかりました。
遺構の検出作業をしています。
この辺りからは、古代の土師器片や須恵器片が大量に出土してきました。
地層を観察するために残したベルトを取り除いたところ、大きな土師器が出土しました。
古墳時代の高坏という土器の脚の部分で、残念ながら写真の奥側の一部は欠けていましたが、残りの部分は壊れずに元の形をとどめていました。
こちらは調査区南側に掘り込まれた土坑と考えられる遺構です。
深さは20~30cm程あります。
以前紹介した大型の遺構です。
遺構の大きさを、両手をひろげた人々で示しています。
堆積した土を観察するため、十字状に土を残して掘り下げていきます。
この写真の場合、2方向で土の堆積状況が観察可能となり、よりくわしく観察することができます。
井戸跡と考えられる遺構です。
廃棄のときに石を投げ込んで埋めたらしく、10~30cmほどの大きさの石が大量に堆積しています。
こちらも井戸跡と考えられる遺構で、下から水がどんどん湧き上がってきます。
そのためバケツで水を汲み上げながら作業を進めてます。
先週掲載した遺構の断面部分です。
黒や黄色の土の堆積状況がきれいに判別できます。
また、今週から雨の影響で一時中断していた重機での作業も再開しています。
この段階で、いくつかの遺物も確認されています。
遺構の検出作業を行っています。
土を薄く削って、土質や土色の違いを探りながら遺構の有無を確認しています。
上の写真で削っているところから検出された遺構です。
掘り下げていくと、少量の土器片が出土してきました。
溝跡の掘り下げを開始しました。
溝の底から水が湧き出るため、排水しながら掘り下げています。
溝跡の断面の形が、アルファベットの「V」字状になっていることがわかりました。
溝の上部から底面にかけて、まっすぐ掘り込まれています。
深さは約1mです。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research