大きな溝状の遺構を掘り下げています。水が湧いてくるため、真ん中を先に一段低くしながら、浸水しないよう工夫して掘り下げています。
柱穴跡の中からは、木材が出土しました。これは礎板(そばん)と呼ばれるもので、柱が沈むのを防ぐために柱の下に敷いたものです。
今週も雨の日が続きましたが、合間を縫って引き続き遺構の検出を行いました。
検出が終わり、土の色に違いがみられるところには白線を引いていきます。写真では左右に横断する溝のようなものが確認されています。
週末の雨で水没してしまいました。上曽根遺跡の調査区は水田に囲まれているため、特に水が溜まりやすいようです。
調査区に溜まった水は、多いところは排水ポンプを使いますが、少ないところではひしゃくやスポンジなどを使って、人力で取り除き綺麗にしていきます。
本格的に調査が始まり、まずは調査区の表土を遺構が確認できる面まで重機で削っていきます。
重機で表土を削った後、ジョレンという鍬を使って地面を薄く削り、遺構を検出していきます。
6月4日に開始式を行い、上曽根遺跡の発掘調査が始まりました。これから11月下旬までの約6か月間調査を行っていきます。
重機で表土を取り除く前に、調査区の範囲や平安時代の遺構面までの深さを確認するため、溝を掘っていきます。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research