「置賜地方」カテゴリーアーカイブ

下叶水遺跡(9月19日〜9月22日)


河跡(SG2)の下から検出された遺構の精査を行いました。右側の河跡から15m程の範囲に遺構が広がっている様子がわかります。


河跡(SG1)近くの遺構の集中域で遺構を掘り下げてみると、石組みの柱穴や大型の土坑が確認されました。河沿いに当時の集落が広がっていたことがうかがえます。


調査区の東側で、右側の遺構は河跡(SG2)の下層です。河跡(SG1)から遠ざかると遺構が希薄になっていきます。


上大作裏遺跡(9月19日〜9月22日)


調査区の北西端からの全景です。写真奥は建設中の113号バイパスの盛り土です。そこから眺めると・・・


調査区全体を見渡すことができ、絶好の撮影ポイントです。


遺跡は河岸段丘上に立地しており、調査区の端部は元の河道にあたります。底の部分では常時湧水があるため、排水しながらの作業です。


檜原遺跡第1次(9月19日〜9月22日)


E区の完掘状況です。細長い調査区で、建物跡と思われる柱跡群と、東西の溝跡を3本検出しました。


D区の全景です。D区から連なる溝跡がL字形に折れ曲がり東に延びています。また、大小のピットや土壙・井戸跡が検出されました。 以上、9月22日で檜原遺跡第1次の発掘調査を終了しました。


加藤屋敷遺跡(9月19日〜9月22日)


C区のSX16から木簡が出土しました。文字は確認できていませんが、荷札等に用いられたものと考えられます。


以前ご紹介した、D区の東側角の地区を精査したところ、住居跡(ST5)であることがわかりました。床の部分には、粘土が貼ってあるようです。


先ほどの住居跡(ST5)のすぐ隣からも、土器の大きな破片が出土しています。


天王遺跡(9月19日〜9月22日)


A区拡張部分の遺構を検出しました。溝や柱穴が見つかりました。


B区の拡張部分です。右下の水溜りからつながる蛇行した川跡と、左側の直線的な溝跡が見つかりました。


川跡の掘り下げを始めました。鎌倉時代頃の陶器や、石臼の破片、平安時代の須恵器などが出土しています。


川跡の最上層から出土した板碑です。2基並んで彫られていたものと考えられます。


下叶水遺跡(9月11日〜9月15日)


南側の調査状況です。写真の右上に見えるブルーシートで保護しているところは河跡です。調査区北側と同じで、河跡のそばから柱穴や竪穴住居跡と思われる遺構が確認されました。


上の写真の河跡のすぐ西側で見つかった遺構です。大きさは幅2mほどで、小規模な竪穴住居跡の可能性があります。ベルトをかけ、若干掘り下げたところ、川原石が出土しました。


週前半の長雨による遅れを取り戻すべく、少々の雨でも発掘を決行しました。掘る場所以外はビニールシートをかぶせたまま保護して、泥にまみれて作業をしました。作業員さん、ご苦労さまです。


加藤屋敷遺跡(9月11日〜9月15日)


C区北側で住居跡が確認されました。同じC区内ですが、先週お伝えした住居跡とは、大分離れています。写真中央の黒い長方形の土の部分です。


また、C区では鉄製品も出土しました。今のところ、これ以外に鉄製品は出土していません。何に使われたものか、いつごろのものか興味深いです。


今週は作業中、雨に降られることが多く大変でした。来週は秋晴れを期待したいです。


天王遺跡(9月11日〜9月15日)


調査区の南側に新しい工事用道路が完成しました。


今まで工事用道路のあった北側の調査に入ります。テープを張って調査区の範囲を決めました。


雨の続いた一週間でしたが何とか表土除去が終わりました。来週から拡張部分約1,500平方メートルの本格的な調査に入ります。


上大作裏遺跡(9月11日〜9月15日)


今週は雨の日が多く、現場での調査ができない日もありました。こんな時、普段は手の回らない事務所周辺の草刈りを行ってすっきりさせました。


雨の影響もあって、日がたつと土の色がくすんでしまうので、再度削り直してから調査にあたります。


調査区からは弥生時代と平安時代の土器が出土していますが、住居跡は見つかっていません。遺構の分布状況などから考えて、写真奥の畑の方が遺跡の中心であったようです。