調査区中央~北部の岸辺(平場)の遺構の掘り下げを行いました。
岸辺の遺構は、写真手前の谷から約5m~10mの間が希薄で、
その北側(写真中央~奥)に、大型の柱穴や土坑が確認されました。
調査区北部の土坑から出土した、蜂の巣状の窪みがある凹石(くぼみいし)です。
凹石は、一般にドングリやクルミなど堅果(けんか)類を割るのに用いられ、
大きさが10cm~15cmの川原石で、窪みも1個か2個あるのが大半です。
今回の出土品は、大型で窪みの数も多く、一般的なものと異なります。
縄文時代の谷跡の出土品です。新潟県糸魚川産の緑色のヒスイ製の玉です。
玉の中心に約3mmの孔(あな)が開けられ、首飾りなどの装飾品と考えられます。