鶴ヶ岡城跡第4次(7月19日~22日)


石積み列の背後を直交方向に断ち割って、構築方法や下層の確認を行いました。金峯石(きんぼういし)の加工石材を並べた南側と、河原石のみを並べた北側の2箇所を掘り下げました。


北側の石積み列背後を断ち割ると、江戸時代の磁器片を含む堆積層(写真左側の下層)が確認されました。上部を覆う整地層からは幕末前後の瓦片が出土し、石積み列が近代に属すると判明しました。


近代整地層の下で確認された堆積層(写真左)の西側では、盛土で覆われた杭列(写真中央)が南北方向に並んでいました。堆積層は二の丸大手馬出の堀跡で、杭列が堀岸の乱杭と考えられます。