八幡西遺跡(11月21日~11月25日)

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写真では分かりにくいのですが、桶の底に藍色の染料がびっしり付着しています。藍染に用いられた染桶でしょうか。

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その傍らには畑遺構(平行する畝間溝)があります。藍を栽培した畑でしょうか。埋土を自然科学分析し、作物を同定したいと思います。

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23日(水・祝)には今季2度目の現地説明会を開催し、調査成果を公開しました。小雪がちらつく寒空の下、52名のお客様に観ていただきました。


八幡西遺跡(11月14日~11月18日)

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先週お伝えした竪穴建物を床面まで掘り下げました。床面は写真の中央から右寄りが貼床で、それ以外は地山をそのまま床としています。

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小穴の底面で木製の平鍬(身)が出土しました。柄孔もしっかり確認できます。

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年末調整の時期を迎え、作業員の皆さんに手続の説明をしました。残された時間は僅か、調査もいよいよ終盤です。


馳上遺跡第8次(11月7日~11月11日)

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最終週は雨と雪に苦しめられました。初雪が観測された9日にも、吹雪の中遺構の記録作業を行いました。

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竪穴建物跡の床面から出土した遺物を回収しています。遺構の年代を知るための貴重な資料です。

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3.4区の全景写真を撮影し、調査を終了しました。関係各所の皆様、近隣の住民の方々、ご協力ありがとうございました。また、現場作業員の皆さんには大変お世話になりました。お疲れ様でした。


八幡西遺跡(10月31日~11月4日)

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A区の調査は中盤に入りました。
遺構の掘り下げは順調に進んでいます。

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土層の断面を観察する壁面は、できる限り平らに整形し、堆積構造が明瞭に見えるようにします。

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実測図の作成も測量機器3台をフル稼働し、急ピッチで進めています。
遺構に精通した発掘担当者が作図します。


馳上遺跡第8次(10月31日~11月4日)

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11月3日、文化の日に現地説明会を行いました。
西側半分の3、4区しかお見せすることはできませんでしたが、地元の歴史に触れる良い機会になったのではないかと思います。

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現地説明会のために掘立柱建物跡にロープを張りました。
建物の範囲がわかりやすくなります。

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現地説明会が終了した直後からの大雨で現場が水浸しになってしまいました。
翌日は、一日がかりの排水作業となりました。


お知らせ:八幡西遺跡の発掘調査説明会(11月23日)

11月23日(水)に八幡西遺跡の発掘調査説明会を行います。

八幡西遺跡は、川西町西大塚の八幡神社の西側に位置しています。調査の結果、古代から近代の竪穴建物や掘立柱建物、区画溝など多くの遺構が見つかりました。古代の土師器や須恵器、近世以降の陶磁器などが出土しています。
なお、2回目の今回は西側のA区の調査説明会です。

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大型の竪穴建物

調査説明会案内(PDF

日時:平成28年11月23日(水)勤労感謝の日 午後1時~(雨天決行)
調査遺跡:八幡西遺跡 発掘調査現場
場所:川西町西大塚字八幡西(地図


馳上遺跡第8次(10月24日~10月28日)

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4区東側の掘立柱建物跡を完掘しました。底は10cm大の石を多く含む層になっており、地盤の固い砂利層まで柱を打ち込んだ後、粘土で固めたことが推察できます。

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4区中央付近の土坑から完形に近い坏が出土しました。

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4区北側から中世の掘立柱建物跡が見つかっています。2間×6間の建物跡で、南北に庇(ひさし)と考えられる柱列が見られます。ほぼ全ての柱穴の中には扁平な石が置かれており、礎石の役割を担っていたものと考えられます。


八幡西遺跡(10月17日~10月21日)

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長方形平面の竪穴建物を掘り下げていたところ、埋土から炭化材が出土しました。炭化材は複数あり、上部構造をうかがわせる出土状況です。

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長楕円形の土坑を半截したところ、弓なりに曲がった長い板が設置されていました。何らかの構造物でしょうか。今後の展開が楽しみです。


Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research