馬神昭和新田遺跡(6月30日~7月4日)


今週の調査では、土器が見つかる土の層を観察するための畦(あぜ)の撮影に向けて、清掃を行いました。この畦を観察することで、遺跡の中の土がどのように積もったのか考えることができます。


手ぶれによって写真がぶれないように、頑丈(がんじょう)な三脚にカメラを取り付けて撮影をしています。撮影した写真は発掘調査報告書に掲載(けいさい)されることになります。


東原遺跡(6月30日~7月4日)


調査区中央を東西方向に掘り下げた箇所の記録作業を行いました。黒色土や暗い褐色土が厚く堆積していることがわかります。


古い河川の流れで運ばれてきた砂利や礫のうえに暗い褐色土が堆積し、それを掘り込む柱穴などの遺構(写真右)を覆うように黒色土が堆積しています。


土器を含む黒色土層の堆積を確認するため先行して北から掘り進めている幅2mの区画は、まもなく調査区の南端(ブルーシートがかかる斜面)に到達します。


東原遺跡(6月23日~27日)


今週は天気が読みずらいですが、予報を見ながら調査を進めていきます。北側の調査範囲をドローンで上空から撮影しています。


こちらがドローンで撮った写真です。上空から見ると違う視点から遺構の配置などが整理できます。


交差点を挟んだ2区の調査も始まりました。範囲は狭いですが、土を見ながら重機で掘っていきます。


重機である程度掘削したあと、人力で掘っていきます。


令和7年度 5月出前授業

今年も出前授業が始まりました!
今年度一校目は、大江町立本郷東小学校です。
弓矢飛ばし体験では、皆さんコツを掴むのが早く、たくさんの的に当てていました。


二校目は、寒河江市立寒河江中部小学校です。
縄文時代の講話は、皆さん集中して聞いてくれていました。今後の授業へ繋がってくれると嬉しいです。


三校目は、山形市立蔵王第一小学校です。
火起こし体験では、1組火を付けることに成功し、大変盛り上がりました。他のグループの皆さんも、とても一生懸命取り組んでくれました。


東原遺跡(6月16日~20日)


焼土と炭化物をふくむ落ち込みが見つかったため写真に記録しました。このことから火を焚いた場所であることがわかります。この地点からは土器の破片もまとまって出土しました。


炭化物と焼土を含む落ち込みから出土した土器の破片が接合しました。パズルのように土器片をつなぎ合わせることで当時の形に復元していきます。


北側に設定したもうひとつの調査区周辺の草刈りを行い、発掘を始める準備をしました。梅雨入りしたとは思えないほどの晴天で暑い中での作業でした。


馬神昭和新田遺跡(6月9日~13日)


今週も土器や石器を探しながら土の層を掘り進めていますが、なかなか見つかりません。根気強く作業を進めています。


遺跡近くにある大谷小学校の6年生が発掘体験に来ました。移植(いしょく)ごてを使って土の層を掘っていくと、数点の土器などが見つかりました。今後も多くの土器や石器を見つけられるよう調査を進めていきます。


東原遺跡(6月9日~13日)


土器を含む層は調査区全体に広がります。幅2mの区画を掘り下げて、土の堆積状況を確認していきます。


完全な形に近い須恵器(すえき)の坏(つき)が見つかりました。平安時代に窯で焼かれた、食べ物を盛る器です。


1日の調査で取り上げた遺物です。角ザルいっぱいの土器片が毎日のように出土しています。


Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research