「鎌倉上遺跡」カテゴリーアーカイブ

鎌倉上遺跡(11月9日~11月13日)

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包含層の掘り下げの様子です。土師器の甕(かめ)がまとまった状態で見つかりました。写真や図面などの記録をとるために、遺物の周りの土をていねいに外して形を出していきます。

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調査区東側でも土師器の甕がまとまってみつかりました。写真上が口の部分、下が底の部分になり、横に倒れた状態で出土しました。甕の高さは、30cm程と推定されます。

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高坏(たかつき)といって、食物を盛りつけ使う器になります。逆さまになった状態で見つかりました。台の部分には、飾りとして丸い穴があいています。

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今年度の調査は今週をもって終了となります。今回の調査で、古墳時代前期(約1.700年前)の集落跡を確認することができました。来年度は、集落が広がっている北側(写真左側)の調査を予定しています。このたびの調査に協力してくださった皆様に感謝申し上げます。


鎌倉上遺跡(11月2日~11月6日)

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先週お伝えした遺物包含層は、調査区の中央部まで伸びています。写真は遺物が出土した様子です。

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写真は、土師器の壺になります。壺のくびの部分にキザミ目等のかざりをつけたものになります。

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前の写真の壺が出土した地点からは、管玉が1点見つかっています。円筒状の玉で穴が開いています。これを糸に通して多数連ねて、首飾り等の装身具として使われてました。


鎌倉上遺跡(10月26日~10月30日)

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今週前半の雨で、調査区のいたるところに大きな水たまりができていました。まずは水汲み作業からスタートです。

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調査区北側の遺物包含層(赤い破線の範囲)になります。範囲の真ん中を通る部分が一番落ち込んだ地形になっており、土師器の甕や器台などがまとまって出土します。

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調査区東側の掘立柱建物跡(SB2)の完掘状況です。手前には、建物の東西軸と平行するように溝跡が位置しているのがわかります。


鎌倉上遺跡(10月19日~10月23日)

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今週は、調査区北側にある竪穴住居跡(ST22)の完掘作業を行いました。

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調査区の東端で確認された掘立柱建物跡になります。建物は、調査区の外側に伸びており、全体を把握できませんが、すぐ西隣の掘立柱建物跡と同じ向きで柱が並んでいます。

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今週末には、ラジコンヘリによる空中撮影を行いました


鎌倉上遺跡(10月13日~10月16日)

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調査区の北西側では、周辺より地面が落ち込んでいる所があります。上面からは、たくさんの土師器が出土しています。

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前の写真の落ち込みから出土した小型の壺になります。底が丸底になっており、これをのせるための台とセットで使われていました。

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調査も終盤にはいりました。日が沈むのも早くなってきました。


鎌倉上遺跡(10月5日~10月9日)

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掘立柱建物跡の近くにある溝跡(SD40)の遺物出土状況です。

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溝跡のすぐそばには、表面を赤く染めた土師器の壺がまとまって出土しました。

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10月8日(木)に調査説明会を行いました。当日は台風18号のため、公式には中止しましたが、来跡者には遺物の展示とスライドを使って遺跡の説明を行いました。地元の方々をはじめ20名以上の参加をいただきました。


鎌倉上遺跡(9月28日~10月2日)

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調査区南側にある河川跡を掘り下げている様子です。

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河川跡を掘り下げると、自然木や木の実などと一緒に、木を加工した木製品が出土します。写真の棒状の木製品は、両端を抉っていて、等間隔に切り込みが入っています。

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河川跡の端からは、土師器の甕がよく残った状態で出土しました。


鎌倉上遺跡(9月14日~9月18日)

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今週の作業状況です。新たに確認された3棟目の竪穴住居跡を掘り下げています。

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この住居跡からも古墳時代の甕や壺の破片がまとまって出土しています。

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住居跡の床面まで掘り下げた状態です。古墳時代の土器のほかに、住居の構築材と思われる炭化した材が出土しています


鎌倉上遺跡(9月7日~9月11日)

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調査区の北側では、竪穴住居跡が2棟確認されました。どちらも方形で、手前の住居跡で一辺3.5mを測ります。

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竪穴住居跡からは、古墳時代前期の遺物が出土しています。住居跡の端からは押し潰れた状態の甕(かめ)がまとまって出土しています。

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今週の水曜日に窪田小学校の6年生の皆さんが遺跡の見学に訪れました。調査員の解説に真剣に聞き入っていました。

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掘り下げ作業の様子や出土していた遺物を近くで見てもらいました。実際に作業を体験し、どんなものが出てくるか熱心に質問していました。