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興屋川原遺跡第3次(10月16日〜10月20日)


刈り取りの終わった遺跡周辺の水田に、今年も『冬の使者』白鳥がやってきました。
終日、落ち穂を啄んでいました。


F区の遺構検出が終わり、水路を挟んだ西側、E区の遺構検出作業に入りました。平安時代の柱穴と古墳時代の土器を含む
落ち込みが検出されています。


加藤屋敷遺跡(10月16日〜10月20日)


B区の溝跡(SD4)を精査したところ、方形周溝状の遺構であることがわかりました。何のためにつくられたものか、さらに調査を進めていきます。


E区の河川跡にトレンチを設定し、掘り下げ始めました。平安時代のものと思われる須恵器片など、遺物が多く出土しています。


今週は秋晴れに恵まれた日が多かったのですが、朝晩、大分寒くなってきました。周囲の山々も徐々に色づき始めています。


中山城跡第2次(10月16日〜10月20日)


先週お伝えした草刈家の木枠の水路跡から、漆塗りのお椀が出土しました。もろくて取り上げるのが大変です。


その水路跡を掘り終わって草刈家を完掘しました。


大きな石が埋まっていたので、3人がかりで持ち上げました。足元にはまだ何個も残っていて、作業員さんの腰が心配です。


上大作裏遺跡(10月16日〜10月20日)


今週後半には上空からの撮影を行いました。パラグライダーによる空撮でしたが、この日は風が穏やかで、飛んでいて気持ちよさそうでした。


調査区上空ほぼ真上からの画像です。写真の上が北方向になります。


南側落ち込みの最下層から、鍬と思われる木製品が出土しました。これまで縄文・弥生・平安時代の土器や石器が見つかっていますが、木製品は初めての出土です。


下叶水遺跡(10月16日〜10月20日)


先週に引き続き、遺構の完掘作業と河跡(SG1)の土層観察に残した土の層の掘り下げをおこないました。


河跡(SG1)の土層を掘り下げたところ、扁平な石に文様が施された岩版(がんばん)が出土しました。土偶などと同じくに信仰的な遺物と考えられます。


底径が90cm程のフラスコ状の土坑です。底は平らで、理科の実験で使うフラスコの様に、入口よりも底の方が広くなっています。このような形の土坑は、木の実などの食物を蓄えるのに使った貯蔵穴と考えられています