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八反遺跡第3次(10月7日~10日)


今週は器材撤収の準備を行ないました。
道具を洗浄して運びやすいようにまとめます。


器材をトラックに積み込み、上山の埋文センターまで運搬します。


10月10日で遺構精査や記録等の作業は終了しました。この後調査区の埋め戻しを行ないます。
3年に渡って実施した八反遺跡の現地調査はこれで終了となります。調査にご協力いただいた皆様、ありがとうございました。


八反遺跡第3次(9月30日~10月5日)


空中写真撮影を実施しました。
溝、柱穴、井戸の配置がよく分かります。


以前出土した鎌と考えられる金属製品の取り上げ作業です。
非常に脆いため、土ごとウレタンで固めて取り上げました。


西郷小学校の6年生のみなさんが現場見学に来てくれました。
「どうして出土した土器から年代がわかるんですか?」など、するどい質問の連発で調査員もたじたじです。


10月5日に現地で調査説明会を開催しました。
古銭の出土した場所について説明をしているところです。
133名の方に参加していただきました。


八反遺跡第3次(8月12日~8月16日)


現在調査中のエリアでは井戸が数多く見つかっています。
人の背丈ほどの深さのものあります。


井戸が埋まった様子を確認しました。
上部の黄色っぽい部分は砂が堆積していました。この地が洪水に襲われた際に堆積した可能性があります。


上の井戸から出土したかわらけ(素焼きの小皿)です。直径7cmほどの小型品で、ロクロを使って作られていました。
砂の層の下から出土していることから、洪水の時期を検討する上で重要な遺物になりそうです。


八反遺跡第3次(8月5日~8月9日)


直径1m程の土坑に大きな石がたくさん投げ込まれていました。
右下の石は長方形に加工されているように見えます。


石を取り上げてみると、中世の供養塔である板碑(いたび)の破片が多数含まれていました。
少なくとも5個体の板碑が捨てられていたようです。


別の溝跡から出土した板碑です。
二条の線刻が確認できます。