悪天候をものともしない作業員の皆さんの尽力で、無事に下層の調査を終えることができました。下層からはカマドをもった住居跡と溝跡が見つかりました。
最後の調査区の埋め戻しを行いました。市街地での調査ということで、いずれも狭い5か所の調査区でしたが、古代・中世・近世とさまざまな時代の人々の痕跡が見つかりました。
最終日も荒れた天候の中での器材搬出となりましたが、今年度も無事に調査を終了しました。近隣の住民の皆様、関係各所の皆様、ご協力ありがとうございました。
下層の遺構検出を行いました。明るい色の地山に暗い色の土が堆積した溝跡が見えています。
悪天候が続いた週でしたが、調査が最終盤のため、雨をおして作業を行いました。
最後の調査区、P-1区の完掘全景を撮影しました。次週は一部残っている下層の調査を行います。
先週お伝えした重なる2条の溝跡です。まず新しい方の溝跡を掘り上げ、記録を取ったあと古い方の溝跡も完掘しました。
下層の調査にも着手しました。近現代の遺構を検出した面から約60cm下で溝跡と土坑がみつかりました。これから詳しく調査していきます。
画像左側の石列に挟まれた茶色の砂が見えている部分が溝ですが、調査を進めたところ、この下にもう一つ溝があることがわかりました。
調査区の南側の溝から軒丸瓦が出土しました。溝の年代を考えるために重要な遺物です。
調査区の北側の溝を掘り下げたところ、床全体に石が敷かれていました。この溝は画像の右側に続いており、石列は失われていましたが床面の石敷きが残っていました。
P-1区西側の遺構検出を終え、全景写真を撮影しました。ここでは調査区東側でみつかった石列の続きや土坑、溝跡のほかに石が集中する地点が検出されました。
各遺構の掘り下げを開始しました。並行して図面の記録作業も行っています。
東西方向に延びる石列です。石と石の間の砂地の部分を掘り下げました。この遺構は水の流れがあった溝跡とみられ、これから詳しく調査していきます。
P-1区の東側の遺構検出を終えて撮影を行いました。一部コンクリート基礎によって破壊されていますが、平行する石列が東西方向にのびています。
コンクリート基礎を挟んで、石列の続きの検出作業を進めました。東側と同様に陶磁器が多数出土しており、石に挟まれていたと考えられる場所からは砂地が現れました。
北端からも石列を検出しました。西端には続きと考えられる石が残っていました。来週以降もこの周辺の検出作業を進めていきます。
P-1区の遺構検出を始めました。所々にコンクリートや建物の基礎が入っており、掘り下げるのはなかなか大変な作業です。
先週みつかった石列のまわりを掘り下げました。
石の間からは陶磁器や黒瓦が出土しています。
調査区の西側でも石列の続きと考えられる大きな石が二つ検出されました(写真左上)。
P-2区・P-3区の埋め戻しを行いました。
今年度最後の調査区、P-1区の表土除去を行いました。
以前この場所には大型の建物が建っていました。
以前の建物のコンクリート基礎がありましたが、影響を受けていない部分には並行する石列が残っていました。
M-1区の調査を終えて、調査区を埋め戻しました。
P-2区の調査も終わりが近づいてきました。
記録作業と全景写真に向けての清掃作業を行います。
P-2区の完掘全景を撮影しました。
来週以降はいよいよ最後の調査区に着手します。
P-2区東側の調査も残りわずかとなりました。
調査区中央の溝の調査を行い、土の堆積状況を記録します。
P-3区南側の完掘全景です。掘立柱建物や竪穴住居など多くの遺構が重なり合った密度の高い調査区でした。
M-1区では遺構の調査を終え、下層の確認を行いました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research