今週は東北地方も梅雨明けが発表され、1か月ぶりに週をとおして作業することができました。
こちらは蛇行河川の一部とみられる自然流路です。河床の激しい起伏が、河流による浸食を物語っています。
西側調査区全体の写真を撮るために、土の表面を削ってきれいに掃除しています。
井戸跡と思われる遺構(いこう)の掘り下げを始めました。
当初の予想とは違い、かなり深くなりそうです。
この写真で掘り下げている遺構は、当初は井戸として掘ったものを途中でやめていることがわかりました。それでも深さは1.5mを超えています。
今週も初日から2日連続の雨休み。
このパターンは7月でもう3度目です。
水はけの悪い低地はまた冠水してしまいました。
水中ポンプの24時間排水により、翌日には水位が下がりました。
電柱から引いた仮設電源に大いに助けられています。
週の半ばからは約600個の柱穴(小穴)の掘り下げを始めました。
調査も終盤を迎えています。
今週は雨で崩れた調査区壁面部分の補修から始めました。
梅雨の時期は水との戦いになります。
ようやく遺構を掘る作業が始まりました。
写真は、後世の撹乱を除去して、その下に残された遺構を出している様子です。
見つかった遺構は、土坑と思われるものが2基と柱穴1基です。
今週は高所から写真を撮影するため、調査区内に移動式足場を設置しました。安全を確認しながら、有資格者が慎重に組み立てていきます。
昨年度の1次調査と同様、今年度も10棟以上の掘立柱建物跡が見つかっています。この建物跡は構成する全ての柱穴で柱の根元がそのまま残っていました。
こちらは3週前にお伝えした、溝(水路)に取り付く木組遺構の続報です。外周に側柱(がわばしら)が方形に巡るほか、内側にも柱筋の交点に2本ずつ柱が残っていました。内側の柱は床を支える床束(ゆかづか)でしょうか。
今週で重機による作業は終了しました。
今回、5基の井戸跡と近代の溝跡と思われる遺構が見つかりました。
土層の堆積状況を確認するために、調査区壁面をきれいに整えています。
重機で掘った部分をジョレンという土を削る道具を使ってきれいにしていきます。この作業をすることで、遺構の輪郭がはっきりしてきます。
今週は初めて猛暑日を記録するなど、厳しい暑さが続きました。
我々には苛酷な現場ですが、植物(葦(あし))はすごい勢いで成長中です。
今週から八幡一遺跡の調査を開始しました。
今回の調査区は、3年前に調査した場所に隣接した部分となります。
重機で地山が出るまで土を削っていきます。
周辺には水田や畑のための水路があるため、調査区に溝を掘って水はけを良くする工夫をします。
写真中央の黒い丸に見える部分は井戸跡と思われます。
前回の調査でも井戸が確認されており、かなりの深さになると予想されます。
7月は初日から2日連続の雨休み。週の半ばにようやく作業開始。
まずは排水作業からです。
1枚目の写真の排水後に仕上げた、竪穴遺構の土層断面です。
底面で平安時代の土師器や須恵器が出土しました。
そのアップの写真です。土層の構成物の種類や粒子がふぞろいで、
人為的に埋め立てた堆積層の特徴がよく表れています。
溝(水路)の一角で、水場と考えられる方形の木組遺構が見つかりました。
木枠(側板)の内側に多量の陶磁器が取り残されています。
側板の外側には柱が方形に巡り、内側には炭化材も残っていました。
水場には上屋が架かっていたようです。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research