「杉沢C遺跡第2次」カテゴリーアーカイブ

杉沢C遺跡第2次(9月5日~10日)


鳥海山に少し雲がかかっていますが、晴天のもと完掘状況の空撮を実施しました。調査区部分だけを残して周りはすべて圃場整備工事が進められています。


調査区を真上から撮影した写真(上が北)で、青星印は石器、赤星印は縄文土器のまとまりが出土した地点です。東側の調査区は縄文時代の遺物が少なく、江戸時代の柱穴等が確認されました。


現場最終日の調査器材搬出も好天に恵まれました。関係各所および近隣住民の方々、ご協力ありがとうございました。また現場作業員の皆さんには大変お世話になりました。お疲れさまでした。


杉沢C遺跡第2次(8月30日~9月3日)


発掘調査は終盤に差し掛かり、縄文土器の記録・取り上げ作業もラストスパートです。縄文時代晩期のほか、昨年度の調査では確認されなかった後期前半と考えられる土器も出土しました。


柱穴や土坑などの遺構は、土層の観察と記録のために掘り残していた部分も完全に掘りきって、遺物の有無や遺構全体の形状・深さなどを確認します。


完掘状況を撮影するため調査区全体をきれいにしています。調査区の壁面をみると、南側(写真手前)の黒土が明るい色の薄い土層を挟んで北側の黒土の上に重なる旧河道の堆積状況がわかります。


杉沢C遺跡第2次(8月22日~26日)


8月2~11日の発掘調査速報で紹介した土器の東側でも、縄文土器の広がりを確認しました。記録をとるため土器片を動かさないように丁寧に土を削っています。


東西3m×南北2mほどの範囲に、4~5つほどのまとまりに分かれて出土しました。記録後に取り上げると、30×20×10cmの角カゴ2つが土器片でいっぱいになりました。


深鉢の口の部分をいくつか抜き出してみました。縄文のほかに横線が施され、左上の破片では口のふちに刻みが加えられています。器の特徴から、縄文時代晩期後半(大洞C2~A式)のものと考えられます。


杉沢C遺跡第2次(8月17日~20日)


遺構の掘り下げと土層堆積状況の記録を進めています。柱穴は柱痕跡の中心を通るように半分だけ掘って断面を確認します。


柱穴以外に用途不明の土坑も見つかっています。写真の土坑は、傾斜した底面に黒い土が薄く堆積した後、混じりの多い土で一気に埋め立てられています。


西側の調査区で確認された溝跡です。遺物は出土していませんが、昨年度調査した江戸時代以降の溝跡の延長線上にあり、一連の遺構と考えられます。


杉沢C遺跡(8月2日~11日)


旧河道の遺物包含層から縄文土器がまとまって出土しました。土圧で押しつぶされたのか細かく砕けています。


土器のまとまりも3Dモデルを作成してから取り上げます。画像上部の青い四角は、解析用写真のカメラ位置と撮影方向を表しています。


完成した3Dモデルです。平面的な出土位置や高さの記録にとどまらず、土器片の傾きや重なり方など細部の出土状態をいろいろな角度から再確認できます。


杉沢C遺跡第2次(7月26日~30日)


遺構検出を終えた調査区の詳細な3Dモデルを作るため、空撮より低い高度で撮影を行ないました。4mの角材にコンパクトデジカメを取り付け、Wi-Fi接続したスマートフォンでシャッターを切ります。


約250㎡の調査区に対して、アングルを変え少しずつずらしながら撮った写真230枚をパソコンで解析しています。


完成した調査区の3Dモデルを真上から見た画像(上が北)で、左上は赤枠範囲を拡大したものです。柱穴の柱痕部分もはっきりわかります。この画像を下図にして遺構検出図が作成できます。


杉沢C遺跡第2次(7月19日~21日)


遺構検出が一段落ついたところでドローンによる空撮を実施しました。厳しい日差しが照りつけるなかでの撮影となりました。


3つの排土山のある場所(写真中央)が昨年度の調査範囲で、隣接する左側の三角形部分と右側のL字形部分が今年度調査区です。土偶出土で知られる杉沢A遺跡は奥の山麓に位置します。


昨年度調査区の空撮画像(赤枠内)と合成してみました。昨年度調査区の南側を東西方向に走る旧河道の黒色土が、今年度の西側調査区(写真左側)で南へ曲がる様子が見て取れます。


杉沢C遺跡第2次(7月12日~16日)


柱穴と考えられる遺構を浅く掘り下げ、柱の痕跡や柱材を抜き取った穴がないか確認します。


これは2つの柱穴が重なっています。土質や色調などの違いから、左側の柱穴の埋め土を右側の柱穴が掘り込んでいると判断できます。


江戸時代頃の小型の柱穴が複数見つかりました。一直線に並ぶところもあり、掘立柱建物を構成するものが含まれるようです。


杉沢C遺跡(7月5日~9日)


重機で表土掘削した部分を人力で丁寧に削り、遺構検出を進めています。


調査区全体に広がる旧河道の土は、縄文土器が出土する北側の褐色土(写真右側)と巨石を含む南側の黒色土(写真左側)の間に砂礫が帯状に挟まります。


北側の褐色土上面で“縄文時代の万能ナイフ”石匙(いしさじ)が見つかりました。比較的近くで石鏃(せきぞく)も出土しています。


杉沢C遺跡第2次(6月28日~7月2日)


事務所から調査現場までのルートは、ほ場整備工事で農道が分断されているため、工事用道路を歩いて向かいます。


先週から継続して表土除去を行ないました。昨年度の調査と同様に旧河道が広がり、重機でないと動かせない巨石がゴロゴロしています。


重機で掘削した壁面を削り整え、大事な調査区が雨などで水没しないように事前に排水溝を巡らせておきます。