「北向遺跡第3次」カテゴリーアーカイブ

北向遺跡第3次(7月11日~15日)


調査区の東端からは同じ大きさの穴が同じ間隔で見つかっています。これは建物の柱の跡ではないかと考えています。


調査の最後は深掘りし、地層を確認することでその土地の成り立ちを調べました。砂と石、粘土の層が何回も重なっており、近くを流れる村山高瀬川の洪水によるものと考えられます。


北向遺跡第3次(7月4日~8日)


川跡の一部に重なって土器が大量に出土する土坑が発見されました。つぼや食器などがあり、形状から平安時代のはじめごろのものと考えています。


前半の調査も大詰めをむかえ、調査区全体をドローンで空撮しました。写真は調査区の奥に大森山、左に楯山小、右側には調査区に並行して仙山線が走っています。


北向遺跡第3次(6月27日~7月1日)


この遺構からは強い火をたいたあとと、それにつながる掘り込みがみつかっています。中からは鉄が溶けたかすが出土していますので、鉄を加工する施設ではないかと考えています。


川のあとのような場所からは、平安時代の土器の破片がたくさん出土し、当時の洪水で流された様子がうかがえます。


北向遺跡第3次調査(6月20日~24日)


今週も遺構の調査を進めています。ここからはおちゃわんのフタが出土しました。形をみると、今から1200年くらい前のものです。


遺構のある場所は、周囲の土と色や質感が違うことでわかります。手前の遺構は円形で、半分を調査しています。残りの半分の形がみえますか?


北向遺跡第3次(5月30日~6月3日)


1台の重機で表土を掘り、もう一台で排土をまとめます。今週で重機の稼働は終わり、残りは人力で掘り下げて行きます。


地面を薄く削り、遺構を探して行きます。みな1列になって、息を合わせて作業を進めています。写真奥には大岡山がきれいに見えます。


大岡山の頂上から見た遺跡全体です。奥に月山と葉山を望みます。


北向遺跡第3次(5月23日~27日)


今週から北向遺跡第3次調査が始まりました。発掘調査作業員として、遺跡のある地域の方々にも多く参加を頂いています。まずは事務手続き。一人ひとり書類を確認しています。


重機で表土を掘削した後ろから、人力でていねいに地面を削っていくと、古代の生活のあとが浮かび上がってきます。今回の調査では何が発見されるでしょうか。