「村山地方」カテゴリーアーカイブ

八反遺跡第3次(7月1日~5日)


先週見つかった折敷(おしき)の下には、曲物が埋められていました。
曲物を折敷で蓋をしていることが分かりました。


折敷を取り外しました。
そっと触れるとコツコツとした固い手ごたえがあります。


直径30cm、高さ15cmほどの曲物には、古銭がぎっしりと詰め込まれていました。
約100枚の銭を連ねた緡銭(さしぜに)がほぼ完全な状態で残っています。
見えている部分で15本ほどの緡銭が確認できます。全体で10,000枚程度の銭があると思われます。
この状態のままセンターに持ち帰り、銭の種類や枚数など、詳しい調査を行なう予定です。


山形城三の丸跡第13次(6月24日~28日)


6月26日、山形市内の小学校の先生方40名が研修にいらっしゃいました。
三の丸跡をふくむ山形市内の遺跡から出土した遺物にi触れて、みなさん興味津々です。


昨年度の第11次調査区跡を写真パネルで紹介しました。
意外に身近な場所に昔の人々の生活の痕跡が残っていることに気づかれたようでした。


続いて、今週調査が終了したばかりのF調査区の見学です。
立派な石組みの井戸跡を前に「おおっ!」と感嘆の声があがります。


最後に、現在調査中のG-1調査区で遺構検出作業の体験です。
「ジョレン」で薄く土を削っていくと、
溝跡や柱穴跡などの遺構が見えてくるのを実感されていました。


八反遺跡第3次(6月24日~27日)


柱穴や溝からは様々な遺物が出土しています。
お膳として使われた折敷(おしき)が出土しました。


溝から鎌と考えらえる金属製品が出土しました。


柱穴の壁面に張り付くように瓷器系陶器のカメが出土しました。
また、柱穴の底面からは擂鉢が出土しています。
いずれも中世前期のものと考えられます。


蝉田遺跡第2次(6月24日~28日)


今週もジョレンを使って遺構検出を行っています。
バックの葉山も雪が融け、夏の訪れを感じさせます。


トータルステーションという測量機器を使用し、
調査区内の遺構や遺物の地点を特定するための表示釘を打ち込んでいます。


粘土層で固いところは移植べらで掘り進んでいきます。
力のいる仕事で大変な作業です。


道出遺跡第1・2次(6月24日~28日)


土層注記(土の色の調査)が終わった遺構から、
掘り残したところを掘り下げていきます。


週の後半にはゲリラ豪雨に見舞われ、調査区が水浸しになりました。


豪雨により調査区に大量の砂が流れ込んでしまったため、
調査区の復旧作業を行いました。