「置賜地方」カテゴリーアーカイブ

馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(10月29日~11月2日)


今週は、C区の完掘状況の写真撮影を行いました。
C区では、竪穴住居跡が1棟(写真手前の掘り込み)、その他、柱穴や溝状の遺構が検出できました。


また、21区の遺構の掘り下げを進めました。
21区では、柱穴と溝跡、土坑が検出され、奈良・平安時代の土器片が出土しています。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(10月15日~19日)


今週からは、今年度の発掘調査では最後の調査区となる、国21区の調査を開始しました。
調査区は、米沢市道にあたるため、道路のアスファルトの除去から始めます。


アスファルト・表土の除去が終わったら、ジョレンによる面整理を行い、
遺構・遺物の確認をしていきます。


今回の調査区は、東西に細長い調査区となっています。
まだ未確定ですが、溝状の遺構と多数の柱穴らしき痕跡が確認されました。
今後、さらに面整理・遺構検出を進めていきます。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(10月9日~12日)


今週は、県B区の空中写真撮影を行いました。
撮影日当日は、風が強い日で、ラジコンヘリが飛行できるか不安でしたが、無事撮影が終わりました。


ラジコンヘリで撮影した写真です。
馳上遺跡・西谷地b遺跡のすぐ北東には、山麓一帯に
数多くの古墳が築造されている(群集墳)ことで知られている、戸塚山があります。


今週はまた、県C区で検出された竪穴住居の精査も行いました。
今後、出土した土器等の遺物を詳しく分析し、住居が建っていた年代等を考察していきます。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(10月1日~5日)


今週は、これまでの県B・C区に加え、D区の調査も開始しました。
D区も、A・B区同様に南北に細長い調査区となっています。


D区の全景写真撮影後、検出された河川跡の掘り下げを行いました。
河川跡からの遺物の出土はまだ少数ですが、調査の進展に期待が持たれます。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(9月24日~28日)


県C区から、竪穴住居が検出され、その状況の写真撮影を行いました。
調査区の外にも範囲が広がる、完全な姿で検出することはできませんが、
カマドや煙道が確認でき、土器も集中して出土しています。
今後は、さらに掘り下げを進め、土器の形態等をもとに、住居の年代や性格を推測していきます。


秋空の下、先週に引き続き、川跡の掘り下げを進めました。
川跡は、調査期間の制約上、調査区内のすべての場所を掘り下げることは難しいため、
調査区内の複数の場所にトレンチを設定し、断面の撮影や図化を進めていきます。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(9月18日~21日)


今週は、川跡の掘り下げ中心に調査を進めました。
川跡からは、多くの土器片が出土しています。


また、B区から、東西方向に延びる中世の溝跡が検出されました。
一昨年の西谷地b遺跡第2次調査においても、中世の溝跡が検出されていることから、
その関連性が考えられます。


その溝跡から出土した“下駄”です。
出土した時点で半分程度が欠けている状態でしたが、“下駄”の“台”と“歯”が残っています。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(9月10日~14日)


県B区南側の調査風景です。
B区南側からは多数の柱穴群と川跡が検出されましたが、
建物を組めそうな柱穴は確認できませんでした。


県C区の遺構検出写真です。
C区からは、少数の柱穴と川跡(写真手前)が検出されました。
今後、検出された遺構を掘り下げていきます。


今週は、B区で調査区の場所を示すグリッド(格子点)杭の打設も行いました。
調査担当者があらかじめ設定した座標点を、トータルステーションという測量機械を用いて測量し、
決められた場所に杭を打っていきます。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(9月3日~7日)


今週から、県B区に加え、県C区の調査も開始しました。
県C区は面積が小さいため、重機は用いず、手掘りで表土の掘削を行います。
まだ暑い日が続くため、熱中症には十分注意し、表土の掘削作業を開始しました。


また、今週は、国19区で検出した竪穴住居の完掘状況の写真撮影を行いました。
建物の四方から柱跡が検出され、カマド跡が2基見つかりました。
この住居は、出土した土器の形態から、古墳時代の建物跡と推測できます。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(8月27日~31日)


今週から、新たな調査区(県B区)の調査に入りました。
写真は、遺構検出面の面整理を終え、
検出した遺構の輪郭を一段掘り下げているところです。
今後、さらに面整理を行い、遺構の検出を行っていきます。


遺構の検出を終えた場所から、遺構検出状況の写真を撮っていきました。
今回の調査区からは、柱穴、土坑、溝跡、川跡等の遺構が検出されています。
写真撮影を終えた場所から、遺構の掘り下げや図面の作成を行い、
遺構の状態を精査していきます。


実習生にとっては初めての図面作製でしたが、調査員の説明を受け、
実際に遺構の実測や断面図の作成を行いました。
インターンシップは今週で終わりですが、今回の実習で得たことが
今後の学生生活や自身の研究の一助になれたら、調査担当者としても幸いです。