先々週に続き、カマドを設けた住居跡が確認されました。
住居は、4.5m×4.7mの正方形に近い平面形です。
畳の枚数にすると、約13畳の広さに相当します。
当時の住居は、食事や作業する場、寝たりするスペースを
1か所で済ませていたようです。13畳のワンルームといったところでしょうか?
カマドの検出状況です。煮炊きに使われていた甕(かめ)や炭がたくさん見られます。
その両側には、カマドの一部であった石や焼けた土が確認されます。
奥には、煙を屋外に出す煙道(えんどう)が伸びているのが分かります。
古墳時代の勾玉(まがたま)を模した石製模造品(せきせいもぞうひん)が出土しました。
小型品で長さ3.5cm、幅1.4cm、厚さ3mmで扁平な形です。
加工しやすい軟質の石材を使って、生活用具や装飾品などに似せて作った非実用的なもので、
古墳時代の祭祀に使用されたと考えられています。