今週は、3区と4区の南側で検出された遺構について、半分掘り下げで、どのように遺構が埋まっていったのかを調べました。尾根上では、いまのところ4基のフラスコ状土坑が発見されました。
くもりや雨がちな天気でしたが、晴れの日はまだセミが鳴いているものの、もう秋の空にうつり変わっています。
フラスコ状土坑の掘り下げを行っています。フラスコ状土坑とは、実験で使うようなフラスコ容器のように、末広がりになった穴のこと指します。現在掘り下げているフラスコ状土坑は、人の体がすっぽりと入るくらい掘り下げても、まだ底には到達していません。
フラスコ状土坑以外の遺構から、「掻器(そうき)」あるいは、「エンドスクレイパー」と呼んでいる石器が発見されました。右下が刃になりますが、丸みを帯びた刃を使って、引いて掻き取ったり、あるいは押し掻いたりする道具です。毛皮の内側に着いた肉や脂肪を掻き取る「皮なめし」などに、用いられました。