羽黒神社西遺跡第2次(10月19日~23日)

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今週も、3区と4区の遺構の精査と記録作業を中心に調査を行いました。

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3区の盛り土遺構からは、今年度の調査で最初となる土偶が発見されました。木が倒れて土壌が動かされた土の中から出土しましたが、ほぼ完形品でした。顔の表現がないのですが、胸やお尻が表現されていました。

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3区の大型の土坑からは、やわらかい凝灰岩製の大きな石製品が出土しました。表面には、石器で削った痕跡が認められました。どのような性格のものであるのかは、今のところわかりません。

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凝灰岩の石製品が出土した大型土坑の底には、掘削した際に残されたと思われる痕跡や、多数の規則的に斜めに並ぶ線条痕が認められました。線条痕は、掘削の際の痕跡なのか、あるいはムシロなどの敷物の痕跡なのでしょうか?いずれにしても、大型土坑の性格を知るうえでの大きなヒントとなる痕跡であると思われます。