野田遺跡・下中瀬遺跡(11月20日~11月24日)


今週は調査区の微地形を探るため、阿子島功山形大学名誉教授を調査指導でお呼びし、遺跡の基本層序(地層)などを検証しました。その結果、井戸跡や包含層から火山灰が認められ、当時の遺跡の立地や古環境などが分かりました。


井戸枠内の埋土の中から、白色粘土層が発見されました。青森県の十和田火山から噴出した火山灰土(西暦915年か)と考えられます。


今週は井戸跡の井戸枠材も取り上げました。写真は縦板を外し、隅柱と横木がほぞ穴で組まれた状態です。今から1,100年前のものと考えると、調査をしていても大変感慨深いものがあります。