令和3年度発掘遺物速報~水林下遺跡第2次~

旧石器時代から近現代まで幅広い時代の調査成果が得られた水林下遺跡(遊佐町)です。


山形県内最古の磨製石斧が出土しました。約3.5~2.8万年前のもので、富山県と長野県境付近で産出する透閃石岩という石材です。再加工や過度の使用で元の形から大きく変わっていますが、磨いた面が残っています。


縄文土器も出土しています。縦に半分に割った竹で細かい格子状の文様が刻まれた土器片です。約5300年前の土器と思われます。


今回の調査では古代の竪穴住居跡も確認され、古代の土器も出土しています。写真は土師器の皿です。


調査では製塩土器も出土しています。塩を作るための土器で、大半は破片ですが、多く出土しています。海が近い水林下遺跡で、塩作りがされていたのでしょうか?