フェーン現象による酷暑の中での作業となりました。C区北では、引き続き遺構の精査を行いました。
大きな土坑が発見されました。その土坑の上には、縄文時代中期初頭の北陸系の土器(約5,500年前)とくぼみ石、すり石が出土しました。土坑は縄文時代の土坑と考えられます。まだ、何のために掘られた土坑なのかは、わかりません。
旧石器の調査区でも、引き続き石器が出土するⅥ層の掘り下げを行いました。
旧石器の調査区では、立正大学准教授・下岡順直さんによる、自然放射線や宇宙線の被曝総量を測ることで、土器などの土製品・岩石などの年代測定を行う熱ルミネッセンス用の試料採取が行われました。水林下遺跡では、旧石器が出土したⅥ層を中心に試料を採取し、堆積層の年代を明らかにすることを目的としました。