「八反遺跡3次」カテゴリーアーカイブ

八反遺跡第3次(7月16日~19日)


農道部分を掘り下げて遺構の検出作業を行いました。
農道の下からは明治時代頃の道路の跡が見つかりました。


一括出土銭の続報です。
よく観察すると約100枚毎に銭をつなげた緡(さし)の単位が見えてきます。


緡ごとに色を塗ってみました。16本の緡銭があることが分かります。


八反遺跡第3次(7月8日~12日)


雨の多い一週間でした。
排水から作業開始です。


調査区を横断する農道の下も調査を行ないます。
掘り下げる前に農道を付け替えました。


先週出土した古銭の続報です。
無事に曲物ごと取り上げることができました。
曲物部分が乾燥しないように注意が必要です。


八反遺跡第3次(7月1日~5日)


先週見つかった折敷(おしき)の下には、曲物が埋められていました。
曲物を折敷で蓋をしていることが分かりました。


折敷を取り外しました。
そっと触れるとコツコツとした固い手ごたえがあります。


直径30cm、高さ15cmほどの曲物には、古銭がぎっしりと詰め込まれていました。
約100枚の銭を連ねた緡銭(さしぜに)がほぼ完全な状態で残っています。
見えている部分で15本ほどの緡銭が確認できます。全体で10,000枚程度の銭があると思われます。
この状態のままセンターに持ち帰り、銭の種類や枚数など、詳しい調査を行なう予定です。


八反遺跡第3次(6月24日~27日)


柱穴や溝からは様々な遺物が出土しています。
お膳として使われた折敷(おしき)が出土しました。


溝から鎌と考えらえる金属製品が出土しました。


柱穴の壁面に張り付くように瓷器系陶器のカメが出土しました。
また、柱穴の底面からは擂鉢が出土しています。
いずれも中世前期のものと考えられます。


八反遺跡第3次(6月17日~21日)


今週は週の半ばに雨が降り、排水しながらの作業になりました。
遺構の掘り下げ作業を継続しています。


土坑から古銭が出土しました。
右側の古銭は2枚重なっており、計3枚がまとまって出土しました。


中世前半頃の陶器が出土しました。
東北地方で焼かれたものと考えられます。


八反遺跡第3次(6月10日~14日)


遺構の掘り下げを開始しました。
土の状態を確認しながら掘り下げていきます。


柱穴と考えられる遺構から古銭が出土しました。
銭名はまだ不明ですが、中国のものと考えられます。


幅1.5m、深さ50cmほどの溝が見つかりました。
下層は粘土質の土が堆積しており、水が流れていたと考えられます。
上層は地山によく似た土で埋め立てられていました。