川前2遺跡第5次(9月25日~9月28日)

7月の第2週に紹介した溝状遺構の壁側を、少し拡張して掘り進めています。
検出していくと、やはり溝状遺構は続いていて、四角い形になっていそうなことがわかりました。

 

遺構の検出作業をしています。
この辺りからは、古代の土師器片や須恵器片が大量に出土してきました。


川前2遺跡第5次(9月18日~9月21日)

地層を観察するために残したベルトを取り除いたところ、大きな土師器が出土しました。
古墳時代の高坏という土器の脚の部分で、残念ながら写真の奥側の一部は欠けていましたが、残りの部分は壊れずに元の形をとどめていました。

 

こちらは調査区南側に掘り込まれた土坑と考えられる遺構です。
深さは20~30cm程あります。


中野目Ⅱ遺跡(9月18日~9月21日)

以前紹介した大型の遺構です。
遺構の大きさを、両手をひろげた人々で示しています。

 

堆積した土を観察するため、十字状に土を残して掘り下げていきます。
この写真の場合、2方向で土の堆積状況が観察可能となり、よりくわしく観察することができます。


お知らせ:川前2遺跡・中野目Ⅱ瀬遺跡の発掘調査説明会(10月6日)

10月6日(土)に川前2遺跡・中野目Ⅱ遺跡の発掘調査説明会を行います。

川前2遺跡ならびに中野目Ⅱ遺跡は、須川の自然堤防上に展開した古墳時代から平安時代にかけての集落遺跡です。調査の結果、古墳時代から平安時代の住居跡や土坑、溝跡などを検出し、同時代の土師器や須恵器、勾玉や有孔円盤などの石製品が主に出土しております。

溝跡から出土した古墳時代の高坏(川前2遺跡)
出土した古墳時代の勾玉(中野目Ⅱ遺跡)

現地説明会案内(PDF

日時:平成30年10月6日(土) 13:30~(雨天決行)
調査遺跡:川前2遺跡・中野目Ⅱ遺跡
場所:山形市中野目・須川堤防内(地図

※お車でご来場の際は、中野目Ⅱ遺跡調査区近くの駐車場をご利用ください。
また、雨天の場合は、お達磨の桜公園駐車場にお越しください。


中野目Ⅱ遺跡(9月10日~9月14日)

井戸跡と考えられる遺構です。
廃棄のときに石を投げ込んで埋めたらしく、10~30cmほどの大きさの石が大量に堆積しています。

 

こちらも井戸跡と考えられる遺構で、下から水がどんどん湧き上がってきます。
そのためバケツで水を汲み上げながら作業を進めてます。


中野目Ⅱ遺跡(9月3日~9月7日)

溝跡の掘り下げを開始しました。
溝の底から水が湧き出るため、排水しながら掘り下げています。

溝跡の断面の形が、アルファベットの「V」字状になっていることがわかりました。
溝の上部から底面にかけて、まっすぐ掘り込まれています。
深さは約1mです。

 


Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research