
調査が終了した1~5区の埋め戻しを行いました。

埋め戻しと並行して、新たな調査区の表土はぎとりを開始しました。

山形県立米沢女子短期大学日本史学科の学生の皆さんが、遺跡見学と発掘作業体験に訪れました。作業員に手ほどきを受けつつ、面整理の作業を体験しました。
<西谷地地区>

7月1日調査開始日です。開始式の後に、実際の発掘現場を確認しました。

調査2日目からは、現場内の複数個所を「試し掘り」しました。1m四方の穴を掘り、表土の深さなどを確認しました。

今週はずっと重機械による表土除去を行いました。現段階でも土の色が違う部分が見られます。何かの遺構かもしれません。

今週は雨のため現場で作業ができない日が続きました。そういうときは、これまで取り上げた遺物の洗浄作業をします。

遺物の場所がわかるように、はしをさして目印にしています。堀跡の5層目でも江戸時代の陶磁器や古銭などが大量に見つかりました。

完形になりそうな縄文土器がぞくぞくと出土します。

まとまって出土した土器はそのまま残して掘り進めます。

上の写真の土器を取り上げて黒い土の部分を掘り進めたらまた縄文土器がかたまって出土しました。

南区の遺構を調査しました。調査区南端部で半分だけ発見された大型の竪穴住居跡です。平面形は直径約5mの円形で、埋土から土器や石器がまとまって出土します。残り半分は調査区外に広がります。

断面が下膨れ状の直径1m、深さ1mほどの貯蔵穴で、埋土の地層を調べるために半分掘った状態です。上層から縄文土器がほぼ完全な形で出土しました。

土器の形などから急須形をした注口土器が横倒しになった状態のようです。小さな円形の突起は底の台と考えられます。

先週に引き続き、記録作業を進めています。断面図を作成しているところです。

土坑を完堀しました。この遺構から・・・。

この様な石製品が出土しました。右側に穴を開けようとした痕が見られます。玉作という遺跡名にふさわしい遺物が出ました。

梅雨の季節です。どんよりとした空が広がっています。鳥海山も裾がわずかに見えるだけです。

遺構検出が続いています。カンナをかけるように地面を削り、遺構を見つけ出す「ジョレンがけ」です。熟練の技が求められます。

見つかった遺構の平面図を作成しています。遺構平面図は、発掘調査を進めていくうえで必要不可欠なものです。

1~6区の調査が完了しました。

空中撮影に向けて、調査区内をきれいに整えました。

6月26日にラジコンヘリによる空中撮影を行いました。来週からは、新たな区域の調査を開始します。

今週前半で調査区全体の遺構検出が終了しました。手前の南区に縄文時代の黒土の遺構が多く見られます。

検出した遺構の掘り下げをしています。土の色を見ながら慎重に掘っていきます。

遺構の掘り下げは土を柔らかくしてから行います。

今週から遺構の調査が始まりました。それに伴って記録作業も忙しくなってきました。

遺構の図面記録と同様に写真での記録も行っています。この様にフイルムカメラを使用します。

この日は明け方に大雨が降りました。調査区内の排水作業を行いました。

調査区隣の田んぼにカモメが飛来しました。海が近いことを実感させてくれます。

6月25日には、余目第一小学校の6年生が発掘体験にやってきました。晴天の下、作業員と協力しながら一緒に遺構検出を行っています。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research