先週に引き続き、溝跡の掘り下げを行いました。溝跡は深い所で80cmもあり、遺物も数点出土しました。
溝跡(SD30)の上面では、流れ込んだ土と一緒に、石器や須恵器の破片、内外面を黒漆でほどこした漆器の碗など色々な時期の遺物が混じって出土しました。
底面からは、須恵器や青磁碗の破片が出土しました。この溝跡の時期を把握できる貴重な遺物です。写真は、溝跡の断面と青磁碗の破片の出土状況です。
出土した青磁碗の破片です。碗の底の部分です。
今週から西側に位置する2区の調査に入りました。写真は面整理の様子です。粘土の地盤を掘り込んだ溝状の遺構(SD31)が検出されました。
2区の遺構検出状況です。手前に写る溝状の遺構は、三叉にわかれて、調査区の端まで伸びています。写真奥には、柱穴などのピットが密集しています。
調査区北側では、柱穴と思われるピットが密集しています。
2区の平面図の作成と溝状の遺構(SD30)の掘り下げを行いました。
今週で1区の遺構の掘り下げも完了し、ラジコンヘリで空中撮影を行いました。
1区北の遺構を完全に掘り上げた様子です。写真手前の遺構から下駄が出土しました。
下駄(RW1)が出土した遺構の平面図を作成している様子です。
図面の作成も終わり、下駄(RW1)を取り上げました。写真は下駄の裏側です。くぼんでいるに所に刃をはめ込む下駄のようです。
今週から遺構の遺構の掘り下げ作業に入りました。移植ベラで遺構を慎重に掘り下げていきます。
写真のように遺構の半分を掘り下げて、土の埋まり方や出土する遺物などから遺構の性格を探ります。
溝跡(SD4)からは、下駄が1点出土しました。
1区北の遺構検出状況です。 面整理で遺構面をきれいにした後、遺構の周りを溶いた石灰でマーキングしました。
記録作業の様子です。平板測量で、調査区の平面図を1/100スケールで作成していきます。
調査区北壁の土層断面図を作成している様子です。この区域は一段と深く、地表より1.5m下になります。
重機械2台を使って表土を剥いでいきます。
土色の変化や土質の違いに注意しながら、調査員が指示を出して慎重に掘下げていきます。
上段の写真の後におこなわれる「面整理」と呼ばれる工程です。
ジョレンという道具を使って、地面を平らに薄く削り、土色、土質の比較で遺構を見つけていきます。
1区南の遺構検出状況です。
最近の掘り込みや溝の他に土坑やピットが数基確認されました。
また、寛永通宝一点が出土しました。
今週から堤屋敷遺跡の調査を開始します。
まずは立木などを刈り取りながら、調査区の範囲を設定を行います。
表土から遺構検出面までの深さを確認するため、調査区の周縁部を線掘りをします。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research