重機による表土はぎとりと面整理は依然として続いています。週初めは雨模様、中ごろからは猛暑に見舞われた一週間でした。
このたびの新たな調査区は、市道に接しているところがあります。安全対策をしっかり整えて、調査に臨みます。
須恵器のふたが半分だけ出土しました。
<西谷地地区>
今週は調査区南側の重機械による表土除去が始まりました。機械による表土除去の後には、作業員による表土除去を行います。
表土除去が終わると、遺構の検出を行います。土の色が周囲と異なる部分を探して、印を付けていきます。
今週は調査区横にある用水路を、こどものカモ達がのんびり遊泳していました。もちろんすぐそばではお母さん(お父さん?)カモがこども達を優しく見守っていました。
堀跡から石が入れられた遺構が出てきました。石の間から漆の椀や瓦、子どものままごと用?の小碗が見つかりました。何のために入れられたのかわかりません。
18日(土)に調査説明会が行われました。雨の中、70人以上の参加者が熱心に話を聞いてくださいました。
遺物の説明では、地域の方々が地元から出土した遺物についてを興味を持って見聞きしていました。
縄文土器片の出土状況です。
調査が終了したので、トレンチの埋め戻しをします。
今回の発掘調査に参加した作業員の皆さんと調査員です。酷暑の中や雨天時の作業など、本当にありがとうございました。これにて発掘調査終了です。
今週は貯蔵穴群の埋土の残り半分を掘り上げる完掘作業を行いました。完形品の縄文土器などが多数出土しました。
SK18貯蔵穴の埋まる途中に置かれた完形の注口土器です。縄文時代後期末のコブ付土器で、千葉県などの関東地方からも同じ形態の注口土器が出土しており、他地域との交流を示す貴重な資料です。
貯蔵穴の埋土の石の下から、横になって出土しました。縄文時代後期末~晩期初頭の完形の深鉢です。
月曜日の朝、現場は雨によってプール状態となっていました。梅雨の季節にはよく見られる光景です。急いで排水作業を行いました。
遺構を掘っています。みんな慎重に少しずつ掘っています。今週からは遺構の掘り下げが作業の中心となっていきます。
遺構の断面図を作成しています。どのように土が堆積したのかを記録します。
C区の中央にある遺構です。恐らく湿地だった場所だと考えられます。古墳時代の土器が数片出土しています。
以前に紹介した溝を慎重に掘り上げています。深さは10cm程のようです。
上郷小学校の4年生と5年生が遺跡見学に来てくれました。調査員の話を真剣に聞いていました。
調査区の全景写真を撮るための準備を行っています。
この日は機材の清掃を行いました。写真は、排水用のホースを洗っている様子です。
雨が降ったので、調査区周辺の伸びた草を刈り取りました。
先週から雨の日が続いています。雨の日は草刈りなど現場周辺の環境整備を行っています。
遺跡の近くの畑では鶴岡市特産のだだちゃ豆がすくすく成長しています。
多数の貯蔵穴や大型竪穴住居跡が確認できた南区の遺構半截作業を終了しました。来週から遺構の残り半分を掘って完堀します。何が出土するか楽しみです。
直径約1.2m、深さ約0.8mの貯蔵穴で、底が袋状にやや広がります。穴が深いため埋土を掘る人と、掘った土を運ぶ人が必要です。
写真下が底で、急須形をした注口土器と考えられます。肩の部分には粘土紐を波状に貼り付けた文様がみられます。
完形に近い縄文土器が出土しました。
また竪穴住居の複式炉が検出されました。縄文時代の集落があったことが想像されます。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research