降り続く雨でまた調査事務所(ユニットハウス)が浸水寸前に。
現場も水浸しで排水が大変です。
排水を終え、面削りへ。雨に悩まされてきましたが、
ようやくこの作業の終わりも見えてきました。
断面を撮影します。
深い遺構の底からは水が湧き出すので排水ポンプがかかせません。
梅雨の悪天候が多かった週でしたが、
作業員の皆さんの頑張りで遺構の掘り下げが進みました。
先週朱塗りの椀が出土した区画溝からは、
今週も漆器や曲物などの木製品が出土しました。
12区で検出された掘立柱建物跡です。
14区で検出された大型の竪穴住居跡と思われる遺構です。
何軒かが重複している可能性も考えられます。
大型の竪穴住居跡と思われる遺構から出土した土師器です。
調査区中央部の様子です。方形の竪穴住居跡がはっきりと確認されました。
前の写真で、手前に位置していた住居跡です。
住居手前の壁際では、炊事のために用いた竈(かまど)の痕跡が確認されます。
K4トレンチの壁削りの様子です。
断層の記録を取るために、トレンチの両壁を削り、
見やすくしてもらいました。
K3トレンチ南壁の土層注記の様子です。
数メートルにもわたり土層の注記をしました。
J1トレンチの遺構掘り下げの様子です。
この日も蒸し暑い中の作業となりました。
検討会に対応するため、沼田2遺跡のトレンチに
かけてあるブルーシートをすべてはがしました。
土のうも一時的に撤去します。
週の初めに降った雨がまだ溜まっているようです。
ブルーシートの上から排水をしながらの作業になりました。
沼田1遺跡には表土が薄い場所があります。
掘削を受けている可能性があります。
遺構がからんでいる土層の解釈をしています。
複雑な土層の堆積も、
よく観察することでその成因を理解することができます。
今週は、主に北原4遺跡の最北端の丘に小規模なトレンチ調査を行いました。
梅雨に入り、雨具を着ながらの作業になりました。
丘の斜面にもトレンチを設けました。流土や削平などにより、
丘のどの部分まで遺跡が残っているかを確かめます。
写真は、丘の頂上部です。
丘のトレンチからは、縄文時代の遺物や遺構が確認され、
遺跡がより北側に延びることが分かりました。
北原2遺跡の調査区の検討会の様子。
北原2遺跡は、以前谷地形で、トレンチ調査の結果、
現在の地表から深さ約1.5m下で、昔の地表面が見つかるところもあります。
トレンチ底面の様子。谷の南東側は、当時の地表面が高く、
黒色土の堆積した遺構状のものが発見されます(写真上)。
梅雨の季節なのでトレンチに水がすぐたまります。
排水作業は欠かせません。
A区トレンチを面整理しているところです。
河川跡の火山灰を含む層の直下から平安時代の須恵器の坏が出土しました。
この河川跡は平安時代に形成されたもののようで、
火山灰は915年に降った十和田火山のものである可能性が高まりました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research