「中野目Ⅱ遺跡」カテゴリーアーカイブ

中野目Ⅱ遺跡(2018年8月6日~8月10日)

土器片がまとまって出土しています。
土器の出土した様子がわかるよう、竹べらを用いて、土を取り除いています。

割れているものの、土器の破片がほぼ残っており、元の土器の形がわかります。
その土器の形からは、古墳時代の土師器(はじき)という焼き物であることがわかりました。


中野目Ⅱ遺跡(2018年7月30日~8月3日)

これまでの調査により、奈良・平安時代の遺構検出面からさらに下層に、より古い痕跡が確認されました。
その深さまで、再度バックホウを用いて掘り下げています。
深いところでは約1m掘り下げました。

 

バックホウによる掘り下げが終わったところから、人手により地面を削り、遺構や遺物の存在を確認しています。


中野目Ⅱ遺跡(2018年7月23日~7月27日)

連日暑い日がつづいていますが、負けずに調査を進めています。

溝跡の底面から土器片がたくさん出土しました。
持ち帰って破片をくっつけると元々の形を復元できそうです。

いま調査している面より下の地層から古い土器が発見されています。
そのため、深い穴の壁や床を断ち割って、下の地層がどのように堆積したのかを確認しています。


中野目Ⅱ遺跡(2018年7月17日~7月20日)

遺跡に残される深い掘り込みは、密集していることが多いのが特徴です。
この写真には、重複も含めて8基見つかりました。

 

調査区のほかの場所でも、同様の長方形や方形の掘り込みが密集して発見されています。
これらは建物跡、倉庫跡、墓穴跡などさまざまな機能が想定されます。
しかし、それを特定できる材料は、いまだ得られていません。

 

さらに別の場所では、円形の深い掘り込みが発見されています。


中野目Ⅱ遺跡(2018年7月9日~7月13日)

今週も遺構の掘下げをつづけています。長方形や方形の掘りこみが多数発見され、深さは1mを超えるものもあります。しゃがんで作業すると、人が見えなくなってしまうほどです。

 

別の場所では不定形な溝状の掘りこみが広がっています。ここからは多数の古墳時代の土器片とともに、同時代の勾玉が出土しました。


中野目Ⅱ遺跡(2018年7月2日~7月6日)

今週から本格的な調査の始まりです。
土色の変化から確認できた遺構を掘下げて行きます。
十字形にベルトを掘り残すことで、その断面からどのように埋没していったかを調べる事ができます。

だいぶ深くなりました。住居跡と思われます。
今のところ平安時代のものと考えていますが、時期を特定できる遺物が少ないため、断言はできません。
今後の調査の進展で明らかになるでしょう。


中野目Ⅱ遺跡(2018年6月25日~29日)

遺跡内の古代の人々の生活の痕跡を把握した段階で空撮を行いました。北から撮ったもので、須川にかかる中野目橋を手前に、中野目Ⅱ遺跡(1)、中野目Ⅰ遺跡(2)、上敷免遺跡(3)、川前2遺跡(4)などを望みます。

空撮写真を元にして合成した調査区の全景です。古代の人々が暮らしていたのは、現在の地表面より1mほど低い、標高92m前後の自然堤防上でした。


中野目Ⅱ遺跡(2018年6月18日~22日)

重機で深く表土を掘り下げた後は、人力で少しずつ掘下げて古代の生活の痕跡を探してゆきます。
土が乾燥しないよう水をまきながら作業し、作業が終わった場所やこれから作業する場所にはシートをかけています。

 

遺跡内を薄く掘下げてゆくと、土の色の違いが四角や丸形に見えてくるところがあります。
これらが古代の人々の生活の痕跡と考えられます。
その時代や用途は、今後の調査で明らかになるでしょう。

 

現在は調査区全体にどれくらいの生活の痕跡が残されているのか把握することを目的としています。
すぐには調査しない遺構には、輪郭に沿って紐を貼り、今後の調査に備えて目印にしておきます。