石組1の下から大きい石の石組と小さい石の石組が出てきました。どちらも、向い側の端までは続いていません。何のために造られたのかはっきりしません。
堀を層ごとに掘り下げています。だいぶ深くなってきたので、安全面に十分気をつけて作業をしています。
今週は雨のため現場で作業ができない日が続きました。そういうときは、これまで取り上げた遺物の洗浄作業をします。
遺物の場所がわかるように、はしをさして目印にしています。堀跡の5層目でも江戸時代の陶磁器や古銭などが大量に見つかりました。
完形になりそうな縄文土器がぞくぞくと出土します。
まとまって出土した土器はそのまま残して掘り進めます。
上の写真の土器を取り上げて黒い土の部分を掘り進めたらまた縄文土器がかたまって出土しました。
南区の遺構を調査しました。調査区南端部で半分だけ発見された大型の竪穴住居跡です。平面形は直径約5mの円形で、埋土から土器や石器がまとまって出土します。残り半分は調査区外に広がります。
断面が下膨れ状の直径1m、深さ1mほどの貯蔵穴で、埋土の地層を調べるために半分掘った状態です。上層から縄文土器がほぼ完全な形で出土しました。
土器の形などから急須形をした注口土器が横倒しになった状態のようです。小さな円形の突起は底の台と考えられます。
今週前半で調査区全体の遺構検出が終了しました。手前の南区に縄文時代の黒土の遺構が多く見られます。
検出した遺構の掘り下げをしています。土の色を見ながら慎重に掘っていきます。
遺構の掘り下げは土を柔らかくしてから行います。
脚立の上では、カメラの角度を調整しています。調査区では、面整理をしています。準備が整ったら、11区の遺構完掘状況の写真撮影に入ります。
5月28日から6月24日まで、11区の調査を行いました。
6月25日、発掘調査で使用した器材を、トラックに積み込んでいます。この日は、山形市で日中の最高気温31.2℃を観測しました。
5月14日から始まった、山形市春日町での山形城三の丸跡の第7次発掘調査は、6月25日に無事終了しました。ご協力をいただいた皆様、どうもありがとうございました。
大きな石組の下から小さな石組の遺構が2段出てきました。馬見ヶ崎川の度重なる氾濫により壊された堀跡を修復するため、護岸工事をした跡と思われます。
調査区西側の3層目の地層から、江戸時代の物と思われる陶磁器が大量に出土しました。
今週も1個体の縄文土器がつぶれた状態で出土しました。
焼土が検出されました。
いよいよ最終週です。完掘の全景写真を撮るために、丁寧に遺構面の掃除をしました。雨が降ったらやり直しなので、梅雨空を見上げながらの作業です。
6月25日快晴、乾燥しすぎず良い状態で撮影ができました。北東から南西に向かって、幾条もの溝跡が見えます。しかしどうやら、クグノ遺跡の中心部は、もっと北側(右手)にあるものと考えられます。
6月26日に調査を無事終了しました。調査に携わったメンバーです。雨の日も暑い日も熱意とパワーで乗り切ってくれた作業員の皆さん、大変お疲れ様でした。最後に、関係者の方々・現場に足を運んで下さった皆様に、感謝申し上げます。
今週から面整理作業に入りました。縄文時代の地盤は礫層で固く、土を削る作業は大変です。
農道北側、北区の遺構検出を行いました。手前に小谷があり、奥に向かって高くなります。奥の山裾に、村山市の東沢バラ公園があります。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research