今週も草刈作業が続きます。草刈りをすると、複雑な段々の地形が見えてきました。
斜面の部分は階段状の地形になっています。この地形がいつ頃作られたものなのか、調査が進むにつれて明らかになるでしょう。
ちり一つ落ちていないほど(?)きれいになりました。地面を掘り下げる前に、まずはこの地形を記録します。
2005年の試掘トレンチを調査して、遺構や土層堆積の状況を確認しています。
重機で表土を取り去った後、面整理をして遺構を検出しています。
上の寺遺跡は、重要文化財の薬師三尊や十二神将などで有名な、寒河江市の慈恩寺にほど近い場所に位置しています。
写真は元和4年(1618)年に再建された慈恩寺本堂(重要文化財)です。
今年度の調査区は、慈恩寺本堂から東へ約500m離れた場所にあります。周囲はさくらんぼ畑が広がっています。
ここに農道が建設されることになったため、発掘調査を行なうことになりました。
斜面や耕作が放棄された畑は草や木が生い茂っています。
まず地形を測量するために、草刈りから調査が始まりました。
発掘調査は5月14日から開始しましたが、まずは調査区の範囲を明確にするため、線掘り作業から始めました。
2005年度に調査された試掘トレンチを精査し、古墳時代の遺構検出面を明確にしました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research