「村山地方」カテゴリーアーカイブ

北原4遺跡(6月21日~6月25日)


今週は、主に北原4遺跡の最北端の丘に小規模なトレンチ調査を行いました。
梅雨に入り、雨具を着ながらの作業になりました。


丘の斜面にもトレンチを設けました。流土や削平などにより、
丘のどの部分まで遺跡が残っているかを確かめます。


写真は、丘の頂上部です。
丘のトレンチからは、縄文時代の遺物や遺構が確認され、
遺跡がより北側に延びることが分かりました。


北原2遺跡(6月21日~6月25日)


北原2遺跡の調査区の検討会の様子。
北原2遺跡は、以前谷地形で、トレンチ調査の結果、
現在の地表から深さ約1.5m下で、昔の地表面が見つかるところもあります。


トレンチ底面の様子。谷の南東側は、当時の地表面が高く、
黒色土の堆積した遺構状のものが発見されます(写真上)。


東熊野苗畑遺跡(6月21日~6月25日)


梅雨の季節なのでトレンチに水がすぐたまります。
排水作業は欠かせません。


A区トレンチを面整理しているところです。


河川跡の火山灰を含む層の直下から平安時代の須恵器の坏が出土しました。
この河川跡は平安時代に形成されたもののようで、
火山灰は915年に降った十和田火山のものである可能性が高まりました。


田向遺跡(6月21日~6月25日)


今週からB区の遺構検出作業が始まりました。
写真は、B区の壁面をきれいに整形しているところです。


B区では、溝状の遺構と柱穴が検出されました。
遺構の検出後、調査区全景と壁面、遺構検出状況の写真撮影を行いました。


検出された遺構に石灰で白線を引いている(マーキング)ところです。
この後は、マーキングした遺構の図面をとり、精査していきます。