「村山地方」カテゴリーアーカイブ

清水遺跡(1)2次(8月22日~8月26日)


竪穴住居跡の土層の堆積状態を確認しています。


検出した遺構の平面図を作成しているところです。
発掘調査は掘るだけでなく、正確な作図作業がとても重要になります。


こちらは遺構の高さを記録しているところです。
今年から、初めて発掘調査に参加した作業員の皆さんも、
だいぶ作図作業に慣れてきました。


八反遺跡(8月22日~8月26日)


左側の遺構は壁が焼けており、底に炭が堆積しています。
焼けた骨が出土したことから火葬遺構と考えられます。
右側で十字に掘っている部分は、固く締まった土が
周囲よりやや高く盛り上がっています。


高くなった部分を掘り下げると、その下から大形の骨片が多数出土しました。
火葬遺構に関連する遺構と考えられます。


長さ2mほどの範囲に石が集中している遺構が見つかりました。
写真中央部から古銭が出土しました。


6枚の古銭が重なった状態で見つかったことから(六文銭)、
この遺構はお墓の可能性があります。


森の原遺跡2次(8月8日~8月19日)


早朝からのこぬか雨が昼前には土砂降りに変わりました。
写真がかすんでいるのは猛烈な雨のせいです。
調査区が見る間に水没していきます。


雨の翌日は排水作業からのスタートです。
調査の進んだ遺跡は、いたるところ穴だらけなので排水も大変です。


無事に排水作業が終わり、ようやく午後には調査を再開しました。
まだまだ土がねばつき移植ゴテに張り付くので、掘るのもなかなか大変です。


清水遺跡(3)(8月8日~8月19日)


カマド跡を掘り下げているところです。中から土師器(はじき)が出てきました。


この週は東側にある住居跡の一つを完掘しました。
測量機器(トータルステーション)を使って図面を作成しています。


8月18日には、駒籠楯跡調査検討委員会、大石田町教育委員会、
山形県文化財保護推進課の方々が視察に見えられました。


清水遺跡(1)2次(8月8日~8月11日)


今週は35℃を越える猛暑の中での作業になりました。
黒ボク層の上面で検出した遺構を精査した後、
さらに慎重に掘り下げていきます。


9世紀代の竪穴住居跡(たてあなじゅうきょあと)です。
白色の土は10世紀初めに噴火して積った火山灰と思われます。


別の住居跡からは、土器がひっくり返った状態で出土しました。