10月から続いた森の原遺跡の発掘調査も、今年度分は終了しました。
最後は、調査期間中に使っていた機材をきれいに洗浄しました。
調査事務所として使っていたプレハブの片付けも行います。
調査事務所の看板や安全旗も取り外していきます。
最後に、森の原遺跡の発掘調査に携わった
調査員・作業員全員で記念撮影を行いました。
無事に今年度の発掘調査が終了し、
作業員の皆様はじめ、関係各位に感謝いたします。
調査も終盤に差し掛かってきました。
空中撮影を明日に控え、調査区全体の清掃作業と
図面作成を急ピッチで進めているところです。
調査の終盤、いよいよ空中撮影が始まりました。
空中撮影は専門の業者が行い、
ラジコンヘリで森の原遺跡の全景を撮影していきます。
調査区壁面の土層の堆積状況を記録するため、
何層に重なっているか、土層の状態を見ながら層を分けました。
そして、分けた土層を実測し、図面を作成していきます。
土層の堆積状況を記録した図面を作成したら、
今度は調査員が各層の土の色調や質感を調べます。
そして、各層の土の特徴を記録していきます。
降雨による作業の遅れを取り戻すため、雨の中、遺構の掘り下げを行いました。
土が粘土質のため、なかなか移植コテがささらず、また粘つくため、
難儀しながらの遺構精査となりました。
発掘調査委託者である国土交通省の担当者が現場の視察に訪れました。
現場では、発掘調査の進捗状況確認や今後の工程、
調査終了後の手順について、調査担当者と打ち合わせを行いました。
掘り下げが終わった遺構から、土の堆積状況を確認し、
断面図を作成していきます。
今週の前半は雨に悩まされました。
調査区の約3分の2が水没しました。
ポンプを増やし、安全対策を施したうえで大型発電機に接続し、
常時排水を行うことにしました。
雨がやんだほんの一瞬、調査区の上空に虹が出現しました。
雨で作業が進まない中、調査担当者にとって、しばしの休息となりました。
週の後半、なんとか遺構の精査に入ることができました。
土色の変化を見ながら、慎重に掘り下げていきます。
今週は、雨に悩まされた一週間でした。
そのため、調査が思うように進まず、
雨が降っては調査区が水没してしまい、
その都度、ポンプをフル稼働して排水作業を行いました。
週の後半になってようやく天候が回復し、
ひしゃくやスポンジを使って手作業での排水作業を行いました。
排水作業が終わり、先週確認した遺構のマーキングを行いました。
どうやら遺構は、調査区の西側に集中しているようです。
ようやく器材庫が搬入されました。
器材庫は、建材を現場で組み立てるのではなく、
あらかじめ折りたたまれたパーツを箱のように展開していき、完成させます。
東側の調査区では、平板を用いた測量が開始されました。
遺構の形や分布状況を図化していきます。
西側の調査区では、遺構検出のため、
三角鎌を使って丁寧に地面を削っていきます。
重機で表土を除去していると、溝状の遺構が検出されました。
重機による表土の除去が終わったら、
今後は、地表面の整理や精査が始まります。
調査区を一周する排水溝を掘りました。
森の原遺跡は粘土質で、水はけがよくないため、
排水溝を作り、雨水や湧き出た水を逃がします。
10月4日から、村山市土生田地区にある森の原遺跡の発掘調査が始まりました。
写真は、調査範囲の設定を行うため、基準となる杭の位置を確認しているところです。
発掘調査開始が急に決まったこともあり、
まだ調査事務所や器材庫が完成していません。
そのため、昼食は外でブルーシートを広げてとっています。
ピクニックのような気分です。
重機を使って表土を除去しているところです。
限られた期間の中で、今後どのような遺構や遺物が検出されるか楽しみです。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research