4区の南側で検出した東西へと伸びる大溝(SD205)です。先週お伝えした溝跡と同じように内耳土鍋やすり鉢、石臼等が多く出土します。
21日(金)午後から、現地で調査説明会を行いました。地元の米沢市の皆さんを始め、約20名の方に参加をいただきました。
今週は柱穴の調査が中心となりました。ほとんどの柱穴は腐ったり抜かれたりして柱は残ってないのですが、いくつか柱が残っているものがあります。
今週調査した井戸跡です。井戸の底にはしっかりと曲物が残っていました。井戸を閉鎖したことを示す様に大きな石が数個入っていました。
遺構にさしている箸は「この遺構の図面をとってください」というサインです。
河川跡から木製品が出土しました(土層観察用アゼの部分)。何点あるか分かりますか。
出土した木製品を取りあげています。壊れやすいので、慎重に作業をします。
4区の東側で確認された大溝(SD168)です。以前お伝えした3区の大溝と並行する位置にあり、出土する遺物も内耳土鍋の破片がまとまって発見されました。
前の写真の大溝から室町時代の貨幣である永楽通宝(えいらくつうほう)が出土しました
井戸跡から漆器椀が出土しました。木地は劣化して少々柔らかくなっていましたが、ほぼ原型をとどめています。
別の井戸跡の底からは曲げ物が半分ほど残った状態で出土しました。
土器片と共に、炭化物が多量に出土した土坑です。何に使われたのか不明です。
大学生が現場の体験実習を行いました。短い時間でしたが、貴重な体験を積んだと思います。
今週から山側に位置する4区の調査に入りました。調査区内に点在している切株の間を縫うようにして面整理を行いました。
山側から雨水の流れこむのを防ぐため、排水溝を設定しました。今週は台風が接近するため、ブルシートも飛ばされないよう土嚢袋でしっかり補強して台風対策を行いました。
中世の溝から、文字が書かれていると思われる板(木簡)が出土しました。
河川跡から墨書土器が出土しました。蓋のツマミに墨で字が書いてあります。
今週は雨の日が多い1週間でした。G区の河川跡が水没してしまいました。
雨の合間をぬって作業を行いました。F区の溝跡を掘り下げているところです。
先週から引き続き堀跡の調査を行ないました。今週は天気が安定せず、テントで覆いをかけての作業となりました。
SX165の底面まで掘り下げた状況です。固くしまった黄色い粘土と、火を受けて赤く焼けている石組みが確認されました。
堀跡(SD166)の底面まで掘り下げると、押し潰れた状態の内耳土鍋が出土しました。器の形がわかるくらいまとまっており、内外面には黒いススやコゲが付着しています。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research