調査区を東西に流れる平安時代の溝跡です。ポンプで水を汲み上げながら、掘り下げを行っています。
溝跡からは、様々な時代の土器や石器のかけらが出土しました。溝内に流れ込んだり、廃棄されたりしたものと考えられます。
縄文時代前期のフラスコ状土坑です。穴が奥に広がっていて、木の実など食料を貯蔵していました。
円形の溝の深さは60cmを超えます。今週は溝の下層を掘っていますが、古墳時代のものと思われる土器の破片が出土しています。
今週は井戸の発掘も進めています。遺物が出土していないので時代は不明ですが、現在も掘り進めていると水が湧いてきます。
梅雨時の調査風景です。足元に十分注意しながら、泥だらけの調査は続きます。せっかく掘った遺構も埋まってしまいます。
今週の初めに、改めて2区の完掘状況を撮影しました。写真は撮影のためのやぐらを組んでいる様子です。
やぐらから見下ろした2区の完掘状況です。手前の壁側には、竪穴住居跡(ST39)が見えます。
3区北側では、掘立柱建物跡1棟が確認されました。東西軸に伸びる2×3間、東側に1面の庇(ひさし)がつくようです。
調査区西側の調査がだいぶ進みました。これは2つの円形の溝を調査している様子です。
円形の溝は最初にトレンチを入れて埋まり方を確認してから全体を掘ります。
現場の隣にある杉の木にカラスが巣を作ったようです。2匹のカラスの鳴き声が1日中現場に響き渡ります。
調査区中央の大きな溝跡を掘下げました。同じ所に2条の溝が掘られていました。左に見える細い溝が新しい溝です。
大きな長方形の形が現れてきました。縄文時代の竪穴住居の跡のようです。
移植ベラで慎重に掘り進めていきます。縦横に残されたベルトは、土層の断面を調べるためのものです。
住居跡から出土した有孔円版です。土器のかけらを円く整形し、穴を開けて糸つむぎなどに再利用したと考えられます。
前期調査も最終局面に入りました。最後に残ったぬかるみの部分の調査です。
区画溝の役割をしていたのでしょうか、両端が90度に折れ曲がる形をしています。底面から縄文土器片などが出土しました。
柱痕部の埋め土から中世陶器片が出土しました。
調査区北半部の遺構の掘り下げ作業に入りました。写真は、先週お伝えした掘立柱建物跡の柱穴の断面図を作成している様子です。
遺構を掘り下げてみると、須恵器甕(RP13)の破片が出土しました。
2区の遺構の完掘状況です。金曜日にラジコンヘリによる空中撮影もあわせて行いました。
今週も円形の周溝の調査を続行しています。果樹園だった調査区には木の根がたくさん残っていて、遺構を壊さないように丁寧にはさみなどで切りながら掘りさげをしています。
河川跡上層から出土した凝灰岩製の中世の板碑です。前年度にも出土したものと同じタイプのものと思われます。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research