水林下遺跡第2次(10月25日~29日)


長年、石器の石材について研究されている明治大学黒耀石研究センター客員研究員の中村由克先生が現場にいらっしゃいました。先日出土した磨製石斧について、顕微鏡観察や帯磁率測定などの分析が行われ、北陸産の「透閃石岩(とうせんせきがん)」ということが判明しました。この石材は、東北地方では3例目で、直線距離で約300km以上遠く離れた場所から来たことが判りました。なぜ、この透閃石岩製磨製石斧が水林下遺跡にあるのかについては、今後の検討課題となります。


連日のように雨が降り続きました。前日に溜まった雨水を排水し終えて、やっと発掘調査が始まります。


排水が終わり、旧石器が出ると予想されるⅥ層を鎌で削ると、黒っぽくてつるつるした珪質頁岩(けいしつけつがん)という石を素材にした剥片(はくへん)が顔を出しました。剥片は、石塊に川原石などのハンマーで叩いたときに割り出される石片のことを言います。


C区北側の東端には、縄文時代と思われる遺構がありましたので、より東に遺構が拡がっていないかどうか確認するために、重機による表土掘削を行いました。