令和3年度発掘遺物速報~山形城三の丸跡第22次~

山形城三の丸跡では古代から近現代の生活痕が確認されています。


古代の須恵器の坏(つき)です。表面は火をうけたせいか、荒れています。


須恵器の蓋のつまみ部分です。内側に「大」の文字が刻まれています。「大」の文字が刻まれた土器は以前の調査でも見つかっています。どんな意味を持つのでしょう?


今から約400年前山形城の三の丸として整備されましたが、その頃の陶磁器も出土しました。上は#唐津焼の皿、下は見込みに植物が描かれた伊万里焼の皿です。どちらも16世紀末から17世紀初頭のものです。


調査ではたくさんの瓦も出土しました。出土した軒丸瓦のほとんどは巴紋ですが、花のような文様の軒丸瓦も。元禄年間山形城の城主であった堀田家の家紋、竪木瓜(たてもっこう)です。