『縄文の女神』国宝指定祝賀会(11月1日)

平成24年11月1日(木)に『縄文の女神』が国宝に指定されたことを祝う、
祝賀会が開催され、当センターの職員も参加しました。


「上山かかし祭り」に出品した縄文の女神かかしを展示しました。


会の中では、西ノ前遺跡の調査を担当した黒坂整理課長が
発掘当時の様子を話しました。


センターではかかしだけでなく、西ノ前遺跡から女神とともに
出土した土器や石器なども展示しました。
また女神をかたどった粘土細工をお土産としてお持ち帰りいただき、
参加された皆さんに喜んでいただきました。


お知らせ:センターの移転について

現在山形県埋蔵文化財センターでは12月上旬の移転準備を進めています。

移転先は旧上山市立中山小学校です。(地図

それにともない、主にセンター見学、図書閲覧・貸出、遺物資料の閲覧等の
センターの施設利用を1ヶ月間停止とさせていただきます。

期間は11月17日(土)~12月16日(日)です。

皆様にはご迷惑をお掛け致しますが、ご了承下さい。


馳上遺跡4・5次・西谷地b遺跡3次(11月5日~9日)


調査もいよいよ終盤です。
今週は、土層の堆積状況を図化するなど、図面の作成も進めました。


また、今週は雨に悩まされた一週間でもありました。
一日の作業の開始は、調査区内にたまった雨水の処理から始まりました。


また、雨で屋外で作業ができないときは、これまでに出土した遺物の整理も行いました。
写真は、B区から出土した鞴(ふいご)の羽口(はぐち)で、
馳上・西谷地b遺跡やその近辺で製鉄等の鍛冶が行われていたことが推測できます。


押出遺跡5次(11月5日~9日)


遺物包含層を検出しました。
黒い土層の下の茶色い土層です。


遺物包含層から縄文時代前期の土器片が出土しました。


遺物包含層を掘るために、全長140mの足場を設置しました。


遺物包含層を掘るために、その上に乗っている土層を除去します。
泥だらけです。


山形城三の丸跡11次(11月5日~9日)


E-1区の埋め戻し作業です。
土を積んだトラックが大活躍です。


E-2区の土の表面をジョレンできれいにしています。
左側に溝のような遺構が出ています。


A-3区南側で遺構を掘り下げています。
河川跡ということもあって、大きな石がごろごろ出てきます。


11月になると天気が安定せず、突然雨が降ったり、晴れになったりします。
カッパを着ての作業中に発見した虹です。


体験学習:東根市立第二中学校(10月27日)

10月27日に東根市立第二中学校の文化祭で文化体験講座として
埋文センターの体験学習を行いました。


青空のもと、勾玉作りをしました。
当時勾玉がどういったことに使用されていたのかなどの説明を行いました。


実際に勾玉をつくりはじめると、みんな真剣です。
自分のこだわりを上手に出そうと、手を真っ白にしながら作りました。


火起こし体験も行いました。
さすが中学生です。あっという間に火があちこちでついていました。


Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research