
今週は連日猛暑日のなかでの調査となりました。熱中症に注意しながら調査を続けます。

今回の調査では、複雑な遺構をより正確に記録するため、デジタルカメラを用いた測量を行っています。高い三脚にカメラを取り付け、スマートフォンでシャッターを切ります。

何枚も撮った写真を合成するSfMという技術により、3Dのモデルをつくります。これにより複雑な石組みなども正確に記録することができます。
山形大学附属博物館所蔵の結髪土偶と、寒河江市教育委員会所蔵の土偶左足が接合することが先日わかりました。
詳細については、山形大学附属博物館HPへ。
(公財)山形県埋蔵文化財センターでは、夏休み期間中に体験活動を含めた特別企画を開催します。
主にお子さんが対象ですが、大人の方だけでも大歓迎です。
チラシ(PDF)
期日:令和元年8月7日(水)~8月16日(金)
【土・日・祝日はお休みです。】
時間:午前9時~午後4時
会場:(公財)山形県埋蔵文化財センター

今週も北側の検出作業を引き続き行いました。平安時代の遺物がたくさん出土しています。

面整理を進めていくと、柱穴が並んで検出されました。柵列の可能性もあり今後の調査が楽しみです。

今週も遺構の掘り下げと記録作業を行いました。須恵器・土師器片の出土が多く見られました。

こちらの遺構からは古銭と思われる遺物が出土しました。

新たに3棟目の掘立柱建物跡(ほったてばしらたてものあと)が確認されました。東西2間、南北2間以上と思われます。

東から西へ進めてきた調査も、ついに西端の調査区に到達しました。ほぼ全面に溝跡を検出しています。

調査区西側でも底面に枝や木材を敷いた柱穴はたくさん発見されています。

柱穴のひとつを地山ごと断ち割って、木材の敷き詰められた底面の断面を調査しました。一部には、ほぞがつくられた木材が使われているのがわかります。
8月10日(土)に中関屋遺跡の発掘調査説明会を行ないます。
柱穴の図面作成
溝跡の掘り下げ
新庄市内では今まで不明であった、平安時代の集落跡の様相が明らかとなりました。集落は溝跡によって外側を囲まれており、内側に掘立柱建物跡や土坑などの遺構が確認されました。遺物では、須恵器・土師器などが出土しています。
現地説明会案内(PDF)
日時:令和元年8月10日(土) 午後2時~(小雨天決行)
調査遺跡:中関屋遺跡
場所:新庄市金沢字中関屋・県立新庄病院改築予定地(地図)

溝跡を掘り下げていくと、底面付近から木製の櫛(くし)が出土しました。江戸時代頃のものでしょうか、歯の部分までしっかり残っていました。

また、調査区北側の面整理も開始しました。水はけが悪いため、ジョレンかけをするのも一苦労です。

先週から2区に入りました。1区で検出された溝跡の続きが2区でも検出され、掘り下げを進めています。

SB23掘立柱建物跡の柱穴(ちゅうけつ)の掘り下げを行いました。土師器片が出土しています。

遺構の掘り下げと同時に、遺構断面図の作成も進めています。

今週も溝の調査を中心に進めています。深いため排土を上げるのに一苦労です。

調査区の西側からは、柱穴の底に石を敷いたものが多数見られます。枝を敷いたものと同じように、建物の沈み込みを防ぐための工夫と思われます。

7/20には現地説明会を実施しました。ときおり小雨が降る天気模様でしたが、150名を超える参加をいただきました。
Yamagata Prefectural Center for Archaeological Research